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新元号の裏で…
2019年04月01日

新元号が「令和(れいわ)」と発表されましたね。
出典は、日本最古の歌集「万葉集」の「梅花(うめのはな)の歌三十二首」。発表後の談話の中では「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」と意図が説明されました。

しかし、ジャパンGEMSセンターでは、新元号に込められた裏のメッセージを解読しました。「令和(REIWA)」は、

Relaxing
Environment with
Interactive,
Warai, and
Art

「相互作用しあう、笑いとアートにあふれた心地よい環境(Relaxing Environment with Interactive, Warai, and Art)」を目指そうということではないのか!

そうに違いない!よし、目指そう!
ということで、5月以降のGEMSワークショップはREIWAな場づくりを大切にします!

以上、4月1日のひとりごとでした。

笑顔も化学反応
2019年03月28日

GEMS Cafe 47「ビニールの中で大実験〜化学反応」を開催しました。
大人だけでサイエンスを楽しむというコンセプトのGEMS Cafeですが、今回取り上げた『化学反応』はザ・科学実験なプログラム。それを絵本屋さんのサロンでやるというわくわくな設定です♪

ワークショップは、ファシリテーターのムロさんからの「身の回りで起きている化学反応ってどんなものがありますか?」という発問からスタート。洗濯洗剤、フルーチェ、歯磨き粉などいろいろ出てきたあたりから、そもそも“化学反応”ってなんだ?という話題に。

調べてみると「1つ以上の化学物質が変化すること」とのこと。あれ?じゃあ氷が溶けるとかでもいいの?と疑問が広がり、このれから始まる実験ではどんな化学反応が起きるんだーと期待が膨らみます。

実験は、塩化カルシウムとベーキングソーダという2種類の粉にフェノールレッド溶液を混ぜるというもの。それを空気を抜いたジッパー付きビニール袋の中でやると…!結果はやって見てのお楽しみにとっておきますが、写真の表情から推測してみてください♪

ビニール袋の中で起きた化学反応を観察したら、今度は自分たちで条件を変えて「〇〇という反応を起こしたのはどの物質だろう?」と検証するための対照実験をデザインします。

この時間が一番おもしろいんです!
指示された実験ではなくて、自分たちが知りたいことを確かめるための実験をデザインする。あぁなるんじゃないか、こうなるんじゃないかと頭をひねったからこそ、実際に起きた結果を見たときの驚きや感動はひとしおです。

どうせ実験するなら、こころが動く実験がいいですよね!
「笑顔」という化学反応をしっかり記録できました。

▼『化学反応』のガイドブックを購入する
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45211237

“正解”がない学びをしよう!
2019年03月27日

今年度最後の出張は、札幌でのワークショップでした。
1日目は大人向け体験会GEMS Cafeで『食べもので算数』、2日目は日能研札幌のみなさんとの研修という2本立て。

両日ともに話題になったのは、知識を中心とした「コンテンツベースの教育」からいかに脱却するかということでした。もちろん知識が必要ないというわけではありませんが、教育の時間の大部分が“記憶すること”に割かれているのだとすればもったいないですよね。

数年前、GEMSを開発しているLHSの科学者たちと話をしていたときに「何を学ぶか(What)じゃなくて、どう学ぶか(How)が大事なんだ」と言われたことが思い出されます。彼らは、効果的な学び方を探るためにメタ認知(自身を客観視する認知能力)の研究を進めていると言っていました。

メタ認知について書くと長くなってしまうので省きますが、知っておきたいのはすでに子どもたちの特性と発達に合わせた教育の実践が進んできているということ。そして、その流れに合わせて“賢さ(intelligence)”の定義も変わってきていることです。

2020年に向けて大学入試が変わり始めていますが、従来に比べて多様な能力が求められている(尊重されている)印象です。だから最近学校からの研修依頼が多いのかも。。

いろんな子が活躍できる教育の場が増えるといいなぁ。

“液体のプロ”と液体の探検
2019年03月22日

病院などで採取した血液などの検体の分析をして病気の有無や程度を判定する臨床検査に携わっている、とある企業さんにGEMSを紹介しに伺いました。

長期入院をしながら病気と闘う子どもたちに、楽しい学びの時間を提供したいというプロジェクトのアイディア出しにお声掛けいただいたのです。

一つの例として、『液体の探検』の中の「液体分類ゲーム」を紹介。透明なビンに入ったいろいろな液体を、ビンに入ったまま観察&分類していきます。

ペアごとにあれやこれやと試行錯誤するのを見ていたら、あるペアが紙に「にごり」とか「色」と書いて、ビンの番号の隣に(+)と(−)を書いています。

「それはなんですか?」と聞くと、「あっ、普段尿検査の分析してるので、その時の指標で見てます」というので大爆笑!まさに自分の専門を活かした調査!その発想はなかったー!

その観点で見て「この泡立ち方はダメですね」「これは血が混じったような色だから、健康状態が心配です」とか言いながら、りんごジュースやはちみつを分類しているのがおかしくておかしくて(笑)

同じアクティビティをしても、専門によってこうも変わるんだなぁと感心した一日でした。

コミュニケーションってなんぞや?
2019年03月21日

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所が企画した、テクニカルワークショップ「研究をみせる:科学コミュニケーションの理念と技」に登壇させていただきました。

タイトルにもあるように、言語学や文化人類学を研究している方たちが、ご自身の研究を一般の方にわかりやすく伝えるためのコツを学び合おうという今回のワークショップ。人文学のジャンルでは珍しい試みだそうです。

さてさて、今回話すにあたって、ふと「コミュニケーション」ってなんだろう?と語源を調べてみました。
そしたら、

communication
→ com-「共に」mun「変わる」
→ お互いの認識を変えること
→【名】やりとり

ですって奥さま!
お互いに影響を与え合うから、やりとり。どんなに上手にやったとしても、一方的に伝えているうちはコミュニケーションとは呼べないってことですよね。

じゃあ研究者が一般の人と“コミュニケーション”する意味ってなんでしょう?一般の人からすると、自分が知らなかった専門的な世界を知ることができます。そして研究者側は、非専門家の素朴な反応や疑問から、研究に新たな視点を得られる可能性が生まれます。

もちろんそれがすべてではないけれど、コミュニケーションを標榜するならば、自分も相手からの言動に対して柔軟でいるということ(変化に対して頑なでないこと)は大切ですよね。

その姿勢があれば、学校の先生も、生徒からのフィードバックによって自分の教え方をふりかえることもできたり。普段あまり意識していないけれど、奥が深いなぁ。

“コミュニケーション”の大切さを改めて考えた時間でした。

春の福島ツアー #3
2019年03月13日

福島をバスで横断して、いわきにやって来ました。3日目は、今年で7年目となるいわきの幼稚園ワークショップ。
年長組29人の子どもたちと『アリのおうち』を楽しみました。なんとこのGEMSが卒園前最後の教室活動とのこと。いつも以上に身が引き締まります。

いやー、それにしてもどうして小さい子ってこんなにアグレッシブでクリエイティブなんでしょう!質問しているわけでもないのにどんどん発言してくれるし、同じクラフトをしていても自分のイメージに合わせてどんどんカスタマイズしていきます。

それが現実とは異なるファンタジーなことも多々ありますが、GEMSではそのファンタジーに寄り添いながら想像力を育みます。一人の女の子が、「かも見て〜!」とニコニコ顔のアリさんを見せてきたときのやりとりが印象的でした。

 

かも:あらニコニコだね。そのアリさんはどんな気持ちなの?
女の子:うれしい気持ち!
かも:そうかぁ。なんでうれしい気持ちなの?
女の子:んー、パーティーしてるから!
かも:あ、もしかしてお菓子食べてる?
女の子:うん!そうだよ!

そういえば、冒頭でアリはお菓子を食べるって話で盛り上がっていたなぁと、そこからこの女の子のストーリーがつながり続けていることに感心しました。

かと思えば、隣の子はアリの巣の中に福島名産のモモを描いている。「やっぱり福島のアリはモモが好きなの?」と聞くと、ちょっとはにかみながらコクンと頷いてくれました。かわいい♪

最後はビニール袋に入った先生たちをエサのイモムシに見立て、わーきゃー言いながらみんなでレッカー。こういうのをアリ叫喚っていうんだろうなぁ。

東日本大震災から8年が経ち、9年目のスタートとなる12-13日に福島・いわきでワークショップをさせていただき、特別な時間を過ごすことができました。

これからも日本中の子どもたちが楽しい学びに出会えるよう、GEMSにできることをコツコツと頑張っていきます!

春の福島ツアー #2
2019年03月13日

昨日の那須から福島に移動し、児童館スタッフのみなさんにGEMSリーダー養成講座を実施しました。
ご縁があって昨年研修で呼んでいただいたのですが、やっぱりリーダーになりたいとご要望があり、昨年の研修と合わせて分散型養成講座の運びとなったのです。

昨年はプログラムの体験だけだったので、今回は理論編を中心にした構成。『ウーブレック』『沈む?それとも浮く?』『カエルの算数』といったGEMSの代表的なプログラム体験とともに、背景理論やファシリテーションについて紹介しました。

いろいろなことがあり過ぎたので詳細は割愛しますが、とにかく笑いが絶えない一日でした!スタッフどうしの仲が良いこともあり、率直な意見をぶつけ合い、深め、新しいアイディアが生まれるというシーンが何度もありました。

特に『沈む?それとも浮く?』では、さまざまなプラスチック製品の浮く・沈む探究が大白熱!

「しゃもじは浮いてるの見たことある!」
「あれ?これ思ってたより軽い…じゃあ、浮く?」
「印鑑は細長い形がさっきの歯ブラシに似てるから、同じ結果になるんじゃない?」

などなど、見た目、経験則、体感覚、持てるものをすべて使って予想を立てていきます。こういう全力で挑む学びだと、結果が当たっても外れてもどっちでもおもしろいんです♪

名作と言われる映画や漫画が、たとえ終わり方が微妙であっても満足感があるように、学びも結果にたどり着くまでのプロセスが充実していれば、当たり外れによって自分のやってきたことが台無しになる感覚は少なくなります。

当たり外れや、順位や、点数ばかりを気にする子は、もしかするとそのプロセスに充実感を感じられていないのかも…。そんなことを考えた一日でした。

春の福島ツアー #1
2019年03月12日

今日から武石 泉さん(たけちゃん)と2人で那須→福島→いわきと渡るワークショップツーが始まりました。
初日の今日は、那須高原で環境教育に関わるみなさんを対象としたGEMS体験会。外は春の嵐でしたが、室内で『木のおうち』と『タマゴ タマゴ』を楽しみました。

どちらも生きものをテーマにしたプログラムで、大きなスペースも必要ないので、急きょの雨プロにもピッタリ。読み聞かせやクラフト、ロールプレイといった多様なアプローチも魅力的です。

『木のおうち』では、からだを使って木を表現してみたり、フクロウを作って狩をしてみたり、一本の木を中心に木・生きもの・人間のつながりを学んでいきます。

中でもこだわりは、狩のエサとして食べられるもの(今回は銘菓ひよこ)を使うこと。だって食べるために狩をするんだもの。食べられないものを狩ってもねぇ。。

続く『タマゴ タマゴ』では、木製のタマゴを転がしてゴールを目指す「チーム対抗タマゴルフ」が大盛り上がり!思い通りに転がってくれないタマゴに苦戦しながら、机の下にもぐり、床に寝そべり、熱い闘いがくり広げられました。

タマゴってまっすぐ転がらないから崖から落ちにくいんだよっていうことを学ぶアクティビティなんです、一応(笑)

終了後に「思い通りにいかないことをおもしろいと思える雰囲気がよかった」という感想をいただきましたが、やっぱり場に流れる空気感は大切。そして、それはプログラムの力ではなくて、その場にいる「人」がつくるものです。

改めてワークショップは参加者とスタッフの垣根なく全員で形作られていくものなのだと感じた1日でした。

子どもたちの力を信じて
2019年03月08日

国連の交流プログラムで来日している、パレスチナ・ガザ地区の学校の先生たちとの学習会に参加させていただきました。

いまだに戦争が続くガザでは、子どもたちがPTSD(恐怖やストレスによる脳の萎縮)や、学習意欲の低下を示していて教育改善が急務。10名の先生たちは、早稲田大学の本田恵子・高橋あつ子両教授のもとにアンガーマネジメントや思考力の育て方について学びにきたのです。

話を聞くほどに彼らのおかれた状況が難しいことが伝わってきます。日本でも東日本大震災の後に多くの子どもたちがPTSDとなりましたが、激しい空爆や銃声に晒され続けたパレスチナの子どもたちもまた同様です。

一人の先生から「僕のクラスに学習意欲が低い子がいるのだけど、どう対応したらいい?」と聞かれたのですが、それが発達障がいによるものか、PTSDによるものなのか、親を失った愛着に起因するものなのか、わからないのです。そしてクラスの9割以上の子が、何かしらの症状を示しているとのこと。

日本の子をアセスメントする場合でもさまざまな可能性を想定しますが、それ以上に複雑で、数が多く、ハードな状況。でも、そこに立ち向かえるのは、子どもたち自身の力です。大人はそれをサポートすることしかできません。

わずか2時間の交流でしたが、僕たちが普段取り組んでいる教育実践や、子どもとの関わり方について紹介しました。

まずは安心感をつくること。同じ物事を見てもポジティブに捉えられるようになること。子どもがなぜそのような言動をするのか背景を考えること。

どれも基本的なことが中心ですが、先生たちは口々に「ここに来られてよかった!あなたたちに出会えてよかった!」と言って、みんなでたくさん写真を撮って笑顔で帰っていきました。

僕にとっても、自分が教育をしている場が平和を前提にしているということを改めて意識した貴重な時間でした。
遠くガザの子どもたちに平和が訪れることを願っています。

 
岡ツアー #6 最終回
2019年03月07日

午前中に岡山市内でペンギンのワークショップをした後、夕方は和気町に移動して『文化遺産調査』の親子ワークショップ。
町の中で集めた自然物を使って、文化人類学の世界に飛び込みました。

「かもがある場所で拾ってきた」という袋いっぱいの葉っぱや新聞紙が机の上に広げられたところからプログラムスタート。一つ一つを観察しながら、こういうものが落ちている場所はどんなエリアなのかと推理していきます。

他のチームが葉っぱの種類ごとに分類しながら考える中、小学1年生チームはなぜか全部を一つにまとめています。理由を聞くと、

「これはぜんぶ動物さんのエサなの。葉っぱはウシさんやキリンさんの、新聞紙はヤギさんの、笹はパンダさんのエサ。千切れているのは食べ残しだから。それが檻の隙間から外に出て、お掃除の人が箒で掃いて飛んでったところをかもが通りかかって拾ったの」

とのこと。すっごいストーリー!道に落ちていたものからそんな物語を紡げるなんて、文化人類学者も真っ青です。

推理ができたら、今度はその落ちていたものを使ってお面を作ります。昔の人たちはこうやって、自然にあるものから神様やお守りを作ったんだよーという比喩。

子どもの想像力に掻き立てられて、大人もフルパワーでお面をクリエイト!それぞれに謂れがあるステキな神様がたくさん出来上がりました♪

あー!生み出すっておもしろい!!

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