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2019年9月
ナイトメア・ビフォー・ドライアイス
2019年09月24日

イヒヒヒヒヒ…。
『ドライアイスの調査』の大人向けワークショップを実施いたしました。

秋の夜長には怪奇現象が起きやすいもの…。

今夜のワークショップも順調に進み、参加者の探究もどんどん深まっていったのでございます。あれをしてみるとどうか、これをしたら面白いんじゃないかと、盛り上がりがピークに差し掛かった頃、一人が気づいたのです。

「もう終了時間だ!」

そう、ファシリテーターすら時計を見なくなっていたのです…。その間およそ80分。。

 

時間を忘れてドライアイスの魔力に吸い寄せられておりましたとさ。めでたしめでたし(笑)

*このプログラムのガイドはこちら
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45207445

ラーニング・サイクル型の学び
2019年09月23日

青少年のための科学の祭典in小金井で、光と色のプログラム『カラーアナライザー』を出展しました。

今回はブース出展なので、20分程度のショートバージョン。いろいろなものをカラーセロファンを通して見ると色が変わることに気づき、それを使って文字や絵で“秘密のメッセージ”をかいていきます。

短い時間の中ですが、
導入(今日は色の不思議について調べるよ)

探究(いろいろなものをカラーセロファンを通して見て、色の変化に気づく)

概念の導入(ぬり絵を通して、色の変化のパターンに気づく)

応用(自分で秘密のメッセージをかいてみよう)
という学びのサイクルが回っています。

このラーニング・サイクルが回っていると、概念の導入(子どもたちが自分で気づくことをGEMSではそう呼びます)までいった子が、こちらから言われなくても「こうやったらかけるんじゃない?」とメッセージをかきだします。

ここがラーニング・サイクルの強み。これまでの教科教育だと、先に知識ややり方を教えて、そのあと練習問題に取り組む形が多かったですよね。でも、この流れに慣れると「先に教えてもらわないと動けない子」になってしまいます。

GEMSでは、「何もわからない状況でも自分なりにチャレンジしてみる子」を育てたいと思っています。やってみて、そこから一つでも何か分かれば、それを手がかりにもう一度やってみる。そのプロセスや学びの姿勢は、特に低学年の子にとっては知識以上に大事にしてほしいものです。

世の中には正解がない問いがたくさんあります。誰かが答えを持っているという前提の学びから、正解がなくても自分なりに考えて答えを導く学びへ。今年の清里ミーティングでも扱う学びの転換は、来年以降さらに大きなうねりとなっていきます。

ラーニング・サイクル型の学び、おもしろいですよ!

*このプログラムのガイドはこちら
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45209144

まだまだつづくよ
2019年09月19日

先日書いた【つづきはお家で】の女の子の保護者の方から連絡をいただきました。

彼女は、自分がデザインしたのりがデロデロでまったく機能しなく、「こういうのりにも使い道はあるのかねぇ?」と僕に問いかけられて、うーんと首をひねりながら帰っていったのです。

そんな彼女が、家に帰ってからのりのポップをつくってくれました。まったく「くっつかなかったのり」なのですが、

・じゆう(に)あそべる
・てじなにつかえる
・たのしくあそべる

のが売りなんですって!なにこれすっごい!!
そうかぁ、接着能力はなくても手品に使えるのかぁ♪

帰り道に新しく粉を買ってもらって、今度追加実験もするんですって。彼女の探究はまだまだ続きます。

*このプログラムのガイドはこちら
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=88421943

未来の先生ってどんな人?
2019年09月16日

未来の先生展2019で『食べ物で算数』のワークショップを実施しました。
最終日の最後の枠だからみんな帰ってしまうかなぁと思っていたのですが、24名もご参加いただいて、わいわいがやがやGEMS♪

内容を事前告知していなかったので、いきなり算数が始まって面食らっていた方もいらっしゃいましたが、『食べ物で算数』のストーリー仕立ての課題解決に徐々にのめり込んでいく参加者たち。

自分が何のために問題を解くのかが明確なこと、解答を導くアプローチが限定されないこと、答えに多様性が受容されていること、こういったGEMSらしいユニバーサルな学びのデザインは、誰にとっても安心感があるのだと思います。

ワークショップの中でも伝えましたが、教育系のイベントやフォーラムで紹介されている手法や発問は、通常発達の子だけを対象にしているようなものが多いと感じています。でも、クラスの中には多様な子どもたちがいます。SDGsが掲げる“誰も取り残さない”を体現する教育をしていくためには、発達の特性を考慮するのは避けては通れない道ですよね。

活動をしながら子どもをLIVEアセスメントすることと、それに合わせてかかわり方を調整してファシリテーションすること。この2つが最近特に重要になってきています。GEMSセンターもワークショップでそこを伝えていきたいなぁ。

ジャパンGEMSセンター
http://japangems.org

つづきはお家で
2019年09月16日

小学生の親子と『秘密のレシピ』のワークショップ!
4種類の白い粉(塩、重曹、小麦粉、コーンスターチ)を混ぜて、ペタッとくっつくのりをつくります。シンプルだけど、無限の探究可能性があって、大人も子どももついつい夢中になってしまうプログラムです。

そんな中、一人の女の子が手で隠すように品がワークシートを書いているのが目に止まりました。スタートからひっそりと活動していたのでおとなしい子だとは思っていましたが、もしかして自信がないのかしら?と、スタッフが代わる代わるポジティブな声かけをするも、反応が薄め。

ところが、開始から60分が経った頃、突如として思考のスイッチが入ります。粉と水を混ぜて乗りを作っていた時、一つのりを作り終えたあとグルグルとのりを混ぜ続けてあることに気づきます。

女の子:(ボソッと)あれ?
かも:どうしたー?
女の子:なんかやわらかくなってきた。
かも:(初めて自分の気づきを口にした!)ほぇー!最初のころと違うってこと?
女の子:そう。
かも:てことは、今ののりはさっきのと強さが違うのかねぇ?
女の子:わかんない。やってみる!

そして彼女は、僕から新しい紙を受け取ってのりを付け始めました。そして、ちゃんとのりがくっついているかの実験…彼女ののりはダラーっと垂れて全然くっつきませんでした^^;

彼女がまた引っ込んでしまうかと心配したのですが、彼女はそののりに『くっつかなったのり』と名前を書いて、「これくっつかなかったー!」とケロッとしているのです。それどころか、こういうのりでも使い道はあるかねぇ?と聞くと、「考えてみる!」と思考を巡らします。

ワークシートを手で隠しながら書いていた子が、自分の失敗をあっけらかんと見せてくるまでオープンになっている!エンジンがかかるのが他の子よりゆっくりなだけで、一度火がつけばいろんなチャレンジができるタイプだったんですね。

続きは家でやるって言って帰っていったけど、まだ探究は続いているかなぁ♪

宿題の先に広がる世界
2019年09月03日

夏が来ると、必ず「自由研究のワークショップやらないんですか?」という声をいただきます。たしかにGEMSで夏休みの科学教室は毎年やっていますが、自由研究を売りにはしていません。

それは、ワークショップのゴールが、もっと言えばその場での学びの目的地が自由研究になってしまうからです。子どもたちは、宿題を終わらせるために学んでいるわけではないですよね。

僕は、子どもたちが学んだものは、自由研究よりももっと先の、大袈裟に言えば世界を変える力にも繋がると思っています。例えば、実験で養われた観察力は、カブトムシを観るだけでなく、世の中の流れを見極める力に繋がるかも。もちろんそれは子どもたちの努力次第ですが。

君たちが今学んでいることは、自由研究ににも役立つかもしれないし、学校の授業でも出てくるかもしれない。でも、それよりもっと大事なことは、こうやって自分の頭で考えて、それを人にわかりやすく説明することは、誰も解決したことがない世の中の問題を解決する糸口になるかもしれないんだよ。子どもたちには、そう伝えてあげたいんです。

これは大人も同じですよね。会社の利益を上げること、自分に与えられた仕事を効率よく終わらせることが、いつの間にか自分が仕事をする目的になってしまっていることはないでしょうか?ゴールのための手段が、いつの間にかゴールにすり替わっていることはないでしょうか?

僕はよくあります(笑)目先のことに囚われてしまいがちなのは、人間の本能みたいなものですよね。でも、これからを生きる子どもたちにはもっと広い視野で物事を見てほしい。

正解がない問いにあふれた現代だからこそ、目の前の宿題やテストの先に繋がるビジョンを意識したワークショップをしていきたいなぁ。

*“正解がない問い”と共に生きる時代の教育をテーマにしたフォーラムを開催します。
「第33回清里ミーティング」
http://www.jeef.or.jp/activities/kiyosato/