BLOG

宿題の先に広がる世界
2019年09月03日

夏が来ると、必ず「自由研究のワークショップやらないんですか?」という声をいただきます。たしかにGEMSで夏休みの科学教室は毎年やっていますが、自由研究を売りにはしていません。

それは、ワークショップのゴールが、もっと言えばその場での学びの目的地が自由研究になってしまうからです。子どもたちは、宿題を終わらせるために学んでいるわけではないですよね。

僕は、子どもたちが学んだものは、自由研究よりももっと先の、大袈裟に言えば世界を変える力にも繋がると思っています。例えば、実験で養われた観察力は、カブトムシを観るだけでなく、世の中の流れを見極める力に繋がるかも。もちろんそれは子どもたちの努力次第ですが。

君たちが今学んでいることは、自由研究ににも役立つかもしれないし、学校の授業でも出てくるかもしれない。でも、それよりもっと大事なことは、こうやって自分の頭で考えて、それを人にわかりやすく説明することは、誰も解決したことがない世の中の問題を解決する糸口になるかもしれないんだよ。子どもたちには、そう伝えてあげたいんです。

これは大人も同じですよね。会社の利益を上げること、自分に与えられた仕事を効率よく終わらせることが、いつの間にか自分が仕事をする目的になってしまっていることはないでしょうか?ゴールのための手段が、いつの間にかゴールにすり替わっていることはないでしょうか?

僕はよくあります(笑)目先のことに囚われてしまいがちなのは、人間の本能みたいなものですよね。でも、これからを生きる子どもたちにはもっと広い視野で物事を見てほしい。

正解がない問いにあふれた現代だからこそ、目の前の宿題やテストの先に繋がるビジョンを意識したワークショップをしていきたいなぁ。

*“正解がない問い”と共に生きる時代の教育をテーマにしたフォーラムを開催します。
「第33回清里ミーティング」
http://www.jeef.or.jp/activities/kiyosato/