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かも、再びブータンに行く #3
2019年10月18日

ブータンのJai Bir Rai教育大臣と教育について意見交換させていただきました。
日本でいうところの文部科学大臣に相当する偉い方ですが、さらにブータンの学校教育部門、カリキュラム作成部門、教育評価部門それぞれのディレクターという、ブータンの教育をデザインされている主要メンバーを集めていただいての貴重なミーティング。

とにかくいろいろな話が出たのですべては書けませんが、日本が培ってきた教育のアイディア(失敗経験も含めて)や、GEMSのアプローチにとても期待していると言っていただきました。政権が変わり教育改革がはじまってはいるけれど、理数教育に弱さを感じているそうです。

この教育改革の話が特におもしろかったのですが、ブータンといえば国民総幸福量(GNH)という指標を生み出したことで有名ですよね。なので、教育の中にもGNHの価値観(value)を取り入れているとのことでした。

カリキュラム作成のディレクター曰く「価値観(value)、スキル(skill)、知識(knowledge)の順で大事にしている。他の2つに比べて 遥かにvalueが優先されます」とのこと。これまでのコンテンツベースの暗記型教育から、応用ができる力や、多様性を重視した教育(Skill & Value Based Education)にシフトしていこうとしているのだそうです。

さらに、学校教育のディレクターは「GNHに根ざした教育を探ることは、ブータンの子どもたちが幸せになるだけでなく、世界中の子どもたちが幸せになる方 法をつくることにつながります」と続けて仰いました。国内のことだけでなく、自分たちの教育改革で世界の幸せまで意識していこうという姿勢は、“誰も取り 残さない(No one will be left behind)”を体現しているかのようですね。

現在の国王様も、国にしっかりと根ざし、かつ、グローバルに活躍できる人材育成を望んでいらっしゃるということもあり、その土地ならではの教育アプローチ(Placed Based Learning)を模索し始めたブータン。

近代化とともに急速に進む経済発展の波に負けて、ブータン人として大切にしてきたものを手放してしまわないような、柔軟で強靭なリジリエンスと思考力をもった子どもを育てる教育のチャレンジが始まっています。

そのような動きの中でGEMSがどのように貢献していけるのか、ジャパンGEMSセンターのチャレンジも始まったばかりです。