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2020年2月
最新版!子どものこころのケア
2020年02月28日

子どもたちはいつもと違う周りの空気感や大人たちの不安そうな様子を見て、ストレスを溜めこみがちです。そういう時、おうちの中で親子の時間を過ごすことが子どもたちにとって一番の癒しになります。

そこで、GEMSの低学年向けプログラムの中から、家庭にある物を使って少しの時間でも楽しめるアクティビティをまとめた『おうちでサイエンス ハンドブック』と『おうちでさんすう ハンドブック』を無料ダウンロードできるようにいたしました。

『おうちでサイエンス ハンドブック』(PDF)

『おうちでさんすう ハンドブック』(PDF)

また、ジャパンGEMSセンター鴨川が運営する「遊び道具がなくても、“みんなで楽しく安全に”遊べる遊び」を紹介しているブログもあります。

「みんなで遊ぼう‐遊ぼう会」のブログ

さらに、ジャパンGEMSセンター運営委員でもある早稲田大学の本田恵子先生がつくった、災害や事件の際、子どもの心のケアに当たる大人のための資料サイトもご覧ください。

子どもたちのケアの方法と同時に、ケアに当たる大人が無意識のうちに抱えるストレスへの対応も書かれています。

「事件、事故、災害時の危機介入のための資料室」

これ以上の事態にならないことを願うばかりですが、何かが起きる前にシェアします。大人も子どももほっと一息つけますように。

英語で遊ぶ、英語で考える
2020年02月19日

英語でGEMS「Sink or Float ?」を開催しました。
今回は全編英語でお届けする初めての親子講座。はてさてどうなることやら。。

子どもたちが部屋の中に入ったときから、そこはもう英語オンリーの空間。進行も、ファシリテーションも英語です。

そう聞くとすごくハードルが高く聞こえますが、プログラムがシンプルな「浮く?沈む?」なので、実は使う英語はそんなに難しくないのです。

水に入れる前にWhat is this ?(これは何?)と質問。さらにSink or Float ?(沈む?それとも浮く?)と予想を聞き、Why do think so ?(どうしてそう思ったの?)と理由を確認します。このサイクルが何度もくり返されるので、子どもたちはどんどん慣れていきます。

親チームも同じように探究します。英語はI think~のように、日本語よりもI(私)が前面に出る言語です。だから、“〇〇くんのお母さん”のような子どものオマケではなく、親自身もI(私)の探究をするのは、子どもの英語マインドを育てるうえで大切なことだと思っています。

そうこう言っている間に、子どもたちの探究はどんどん熱を帯びていきます!からだを使って学ぶ体験学習コンテンツなので、英語を話すのに疲れてきても、黙々と探究する自由があるのがいいのかも。

言葉だけに寄らない英語学習って、おもしろい!

*「浮く?沈む?」が載っているガイド

おいしい算数
2020年02月17日

先週、小学校低学年を対象に「お菓子づくりで算数」というワークショップを開催しました。算数の課題にチャレンジしつつ、実際にお菓子を作ります。

元のプログラム『食べ物で算数』はメキシコ料理がテーマですが、今回はバレンタイン前ということもあって、カップケーキ作りにストーリーをアレンジ。「粒砂糖、ナッツ、グミ、マーブルチョコ、ドライフルーツという5種類のトッピングの中から、一度に3種類ケーキに乗せられるとき、全部で何通りのカップケーキができるか」という課題にチャレンジします。

大人だと、組み合わせの問題だなとパッと判断して、数式で解いたりするのですが、低学年の子たちはその方法を知りません。1つずつのパターンを絵に描いてみる子もいれば、トッピングの頭文字を3つ並べてパターンを把握しようとする子もいます。

数式で解くのに比べてすごく時間がかかるのですが、1つ1つ確認しながらやる方法には「組み合わせの中身がわかる」という大きなメリットがあります。課題としては「◯通り」という答えを求めればよいのですが、実際にお菓子をつくることを考えると、美味しそうな組み合わせとそうでない組み合わせが出てきますよね。

これが算数のテストであれば、美味しそうな見合わせなんて求めなくていいのかもしれません。でも、今回は発見した組み合わせの中から自分が食べたい2種類のケーキをつくって食べることがゴール。地道に一つずつ確認していっていた子どもたちは、組み合わせを探しながら「これが絶対おいしい!」「わたしこれ作る!」と楽しそう♪

実際に本物のカップケーキにトッピングを乗せ、さらに4種類のドリンクと、3種類の柄の紙ナプキンから好きなものを選んで自分だけのケーキセットを組み立てます。レイアウトにこだわって写真をパシャリ。

最後はみんなでもぐもぐしながらふりかえり。味わい深い算数ができました♪

*『食べ物で算数』ガイドブック

福祉と教育
2020年02月15日

埼玉県の母子生活支援施設で『カラーアナライザー』のワークショップを実施しました。
様々な事情から自立を目指す母子家庭を支援する施設ですが、その一環として学習支援も行っています。今回は、その特別版&職員研修として呼んでいただきました。

スタートはやはり緊張感に包まれていました。見知らぬ大人に対して警戒心を強く示す子もいれば、自分で考えようとしないで言われたことをやる無気力気味の子もいます。これまでの成長過程の中で大人に振り回されてきた影響は小さくないはずです。

だから、導入はとにかく丁寧に時間をかけて、この場の安全性と見通しを伝えることを大切にしました。少しほぐれて言葉出てきたら、そうだよ、それでいいんだよと声をかけながら学びに一歩踏み出す雰囲気をつくっていきます。

普段のワークショップに比べて子どもたちのスイッチが入るのに1.5倍ぐらいの時間がかかりましたが、一度壁を超えてしまえば誰だって新しいチャレンジがしたいのです。「うわぁ、おもしろーい!」「えっ、なんでなんで?」「あ、俺わかっちゃったかも!」いろんな声が出てきました。

 

秘密のメッセージづくりでは、一度失敗しても「次はこうやってみる」と切り替えて大人たちよりもアイディア豊かな作品をつくってくれた子どもたち。そろそろ時間だよーと伝えると「もう終わっちゃうの…?」と男の子。90分は短かったかなぁ^^;

最後に子どもたちには、こんなメッセージを伝えました。

「今日みんなを見ていて、うまくかなくても何回もやり直すことができていたのは素敵なことだと思ったよ。これは学習だけでなくて、日常のいろんなところで使えることだよ。うまくいかないからもういいや!なのか、うまくいかないから次どうしよう?なのか、どっちの道に行くのも自分で選べる。大人の言う通りにする必要はない。みんなは自分の人生を自分で選んでいけるよ」

終了後、1人の女の子が「次にかもとやるときもこの名札でいい?」と名札を持ち帰っていきました。うん、次も一緒にやろうね!また行くからね!

みんなアーティスト
2020年02月10日

みなさんは絵を描くときに何で色をつけますか?絵具?クレヨン?
もしその中に自分が欲しい色がなかったら、どうしますか?

自分が本当に欲しい色の絵具を1からつくるワークショップを、パリのルーブル美術館で絵画補修の研究員として活躍されている藤井ひとみさんと開催しました。

まずは、絵具の材料となる顔料の粉とアラビアゴムを観察することからスタート。顔料だけを筆につけて塗ってみても紙がわずかに色付く程度ですが、粘り気のあるアラビアゴムを1滴混ぜるだけで一気に発色のいい絵具に。

さらに、水を加えるとスーッと伸びて濃淡も表現できる水彩絵具ができあがります。あっという間に粉から絵具へと変化していくの様子にみんなびっくり!色を混ぜたり、水分量を調節したりしながら、黙々と紙に色を塗りつけていきます。

子どもたちが普段お絵かきするときは、描きたいものに合わせて色を「選ぶ」ことから始まります。それが色を「つくる」ところからスタートすると、子どもたちは形を描くということに捉われません。色の不思議を研究する科学者のノートのような、探究の軌跡がわかる素敵な作品が出来上がります。

色の探究が盛り上がっているところで、今度はお父さんお母さんが描いてくれたぬりえにチャレンジ!実はこれ、子どもたちの探究を後ろで見ていた大人たちに、「自分のお子さんがつくっている色で塗ったらおもしろそうなぬりえをつくって」とお願いして描いてもらったもの。

家に帰ってから、こんな風に子どもたちに寄り添ってあげてくださいねーという練習も兼ねて描いてもらったのですが、親が自分のために描いてくれたというのが子どもにはすごく嬉しかったみたい♪色づくりがさらに加速していきました。

アートとサイエンス、親と子、コラボレーションすることで学びの新しい可能性が広がります。次はどんなコラボレーションができるかなぁ?

*藤井ひとみ(ひとみこぱん)さんのHP