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伝え方というより…
2018年11月10日

少人数でじっくり探究を深める「おうちでサイエンス」のワークショップを開催しました。
本屋さんのサロンをお借りして『タマゴ タマゴ』。進行案もなく、本棚に隠されたタマゴを探したり、タマゴの転がり方を研究してレポートにまとめたり、かもと参加者の興味が赴くままにゆるゆると進んでいくのが心地よい♪

 

そんな中、「専門的な話をわかりやすく伝えるのって難しくないですか?」という質問をいただきました。質問してくださった方は、大学や専門学校で言語学を教えてらっしゃる研究者でした。

僕は「どう伝えるかではなくて、どういう場をつくるかだと思います」と答えました。そのことについて興味がある、もっと知りたいと思うような状況にもっていければ、こちらの説明はスッと入りやすくなります。

一方で、望んでもいない情報が、気持ちの準備もできていないタイミングではなされれば、誰だってじっくり聞く気にはなりにくいもの。

聞き手が能動的(主体的)に話を聞いてくれれば、多少難解な話であっても理解しようと努めてくれます。主体的な学びにはこんなメリットもあるんですね。

伝え方を工夫するよりも、まずはわくわくする探究で知的好奇心をくすぐってみるのはオススメです♪

▼『タマゴ タマゴ』のガイドブックをチェック
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45207016

プログラミングってなんだろう?
2018年11月08日

本日ある女子校の先生とプログラミング教育の出前授業の打ち合わせをしていていたときのこと。
『世界の数学』とかおススメですよーと伝え、これはフェスティバル型といって何カ所か島をつくって算数ゲームを置いて、好きなゲームで遊んで周るんですと紹介。

ゲーム自体もプログラミング的な思考力にアプローチできますけど、「さぁ、この50分の授業の中で自分が楽しめるよう、学べるように自分の遊びをプログラムしてごらん」って設定がすでにプログラミング教育なんじゃないですかねという話で盛り上がりました。

プログラミングの技術を学びたいのか、プログラミング的な思考力を育てたいのかによって、アプローチはさまざまですよね。

自分が欲しいものを創り出す、自分が行きたい場所にたどり着くーそういったプログラミング的な思考力は、どのような進路へ進むのか、どのタイミングで結婚するのかといったキャリア教育的な視点ももっています。

特に女子校でプログラミング教育をやるのであれば、技術よりもキャリアや生き方の糧としての意味合いが重要なのかもなぁと、新たな可能性を感じた打ち合わせでした^^

▼『世界の数学』のガイドをチェックする
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45209007

話せない?話したくない?
2018年10月29日

はたらくを楽しく創る スキルノートさんの「親子で学ぶ自己表現のコツ」という講座で、出張ミニワークショップをさせていただきました。

自己表現って書くと高度なことのように見えますが、ちょっとシャイな子が自己紹介できたり、人に話しかけたりできるようになるコツを学べる優しい講座です。

そういうテーマなので、今回は話し合いで課題解決する論理ゲーム『グループソルーション』をチョイス。4人で1人一枚の情報カードを読みあって、あれやこれや話し合いながら答えを導くというプログラムです。

大人グループも子どもグループもそれぞれ身を乗り出して、頭を付き合わせて盛り上がってくれて、あぁ心地よい時間だなぁと思いながら見ていました。だって、誰も外されていないんだもの。

今日初めて会った人どうしでグループを組んで話し合いをするってなかなかハードル高いと思うのだけど、それでもお互いに声をかけながら課題解決という目標に向かっていけるんだなぁと感心しました。

僕がやったことといえば安心と安全をつくることぐらい。やりたくない時とか疲れた時は休んでもいいし、楽しいと思うことをやりなーって先に伝えておくと、なんかホッとするみたいです。

子どもたちの様子を見ていて、ふと自己表現とかコミュニケーションが苦手ってのは、場の空気感のせいなのかもなぁと思いました。自分が話したいと思えないタイミングで順番が回ってきたり、評価されるような視線があったり、下手なこと言うと口撃されたり。

子どもたちの力を育てるのも大切ですが、大人が安心・安全な場をつくれるかっていうのも同じぐらい大事ですよね。そんなことを考えた講座でした。

大阪の小学校で恩返しワークショップ
2018年09月05日

大阪箕面市にあるアサンプション国際小学校で、出前授業と、職員研修をさせていただきました。

2年前からGEMSリーダーの先生を中心に各学年にGEMSの導入を進めてくださっているご縁の学校なのですが、先の大阪北部を襲った大地震、そして大雨では学校が休校になるなど、子どもたちへのストレスがかかる時期を過ごされていました。

GEMSをとても大切にしてくださっている学校なので、センターとして何か貢献させてもらえないかと打診して、今回の訪問が実現したのです。

午前中は小学2年生の子たちと『砂浜』のワークショップ。油が海岸に流出し、砂浜の環境とそこにいる生きものがピンチになるーというアクティビティを行いました。

このアクティビティの醍醐味は、各グループから1人ずつ前に出てきて違う場面を観察し、見たことを残りのメンバーに報告するところですが、グループごとに絵を描いたり、箇条書きで伝えたり、4コマ漫画にしたり、聞く人がわかりやすいように工夫していたのが印象的でした。

そして、油で真っ黒になった海鳥のショッキングな写真を見せるとき、

かも:各グループに写真を置いていくけど、きっとみんなギャー!とか叫ぶから、全部配り終わるまで裏のままにしておいて。

子どもたち:そんなギャーなんて言わへんよー(笑)

かも:めくっていいよー。

子どもたち:ギャァァァァァァァアア!!イヤァァァァァアア!!!

さすが大阪の子たち、2年生でも“振り”とリアクションがしっかりしている!
先生曰く「遺伝ですね」とのことでした(笑)

午後は、先生方と『たったひとつの海』と『世界の数学』にSDGs(持続可能な開発目標)を絡めたワークショップ。こちらもわいわい楽しかったなぁ♪先生方の探究に向き合う姿勢がとても素敵でした。

こちらから元気をお届けしたいとお願いした訪問でしたが、むしろ僕の方がエネルギーをいただきました^^
2学期からも素敵な先生と子どもたちがいるアサンプション国際小学校を応援しています!

▼アサンプション国際小学校のHP
https://www.assumption.ed.jp/primary/

幼稚園児に教えてもらったこと
2018年08月07日

都内の幼稚園で夏休みの特別講座&職員研修を担当させていただきました。
午前中に子どもたちと『カエルの算数』を行い、午後からは解説付きで先生たちともう一度同じプログラムを体験するという初めてのパターン。

子どもたちとのワークショップは、ヒーローショーでも観に来たのかというぐらいの大歓声。

「はぁぁぁあい!はぁぁぁあい!!」
「みどりさぁぁぁん!みてぇぇぇ!!」

お気に入りのボタンを見つけるだけでこんなに熱狂できる純粋さが羨ましい!一人ひとり好きなボタンは違うけれど、それぞれに「ピカピカだから」「つるつるだから」など理由があって選んでいるのがおもしろいです。

午後から先生たちだけで同じことをやりましたが、大人は大人で様々な理由があってやっぱりおもしろい♪特に幼稚園の先生たちは本当に発想豊かというか童心を大切にされているので、涙出るぐらいみんなで笑い合いました。こういう研修って楽しいなぁ。

そこでも伝えたのですが、今日『カエルの算数』をやっていて、このプログラムの大切なメッセージの1つは“人との違いを楽しむ心を育てる”ことなのではないかと思いました。

お気に入りで選ぶボタンも、ボタンの仲間分けの方法も、人によって視点が異なります。そこで「答え」を絞るのではなく、いろんな考えがあっておもしろいねということを幼児期に味わえるのって、とても大切じゃないでしょうか。

自分と違うことを受け入れられなくて起きるいじめ、人と違うことで損なわれる自尊心、どうにも人と違うことはネガティブに捉えられているような気がしています。

人と違うボタンを選んでも、それを堂々と掲げられる子どもたちがとっても眩しく見えた今日のワークショップでした。

 

▼『カエルの算数』のガイドを見る
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45209676

ちょっといい話
2018年08月01日

先週の研修でご一緒した小学校の先生から、「かもさんに教えてもらった算数ゲーム(『世界の数学』のもの)2年生の子とやって、見事に負けました」というメールがありました。

「僕もおととい3年生の子に負けましたよ」と返信すると、「子どもが勝つという事は、日本の未来が明るい証拠ですよね。良かった、良かった!」というお返事が。

こういう考え方って素敵だなぁ。
大人にもプライドはあるけれど、子どもたちが自分を越えていくことを素直に喜べる人でありたいですよね。簡単に越えられないような壁でもありたいけど(笑)

僕も目の前の子どもたちに越えていかれる日を待ち望みながら、ワークショップに励みます。

体育でもGEMS!?
2018年07月29日

GEMSブランチの日能研さんと一緒に、3日間連続の横浜市教員インターンシップを担当させていただきました。
横浜市内の公立校に勤める先生方が、夏休みを利用して企業で学び、教育について新しい視点を得ることを目的としている事業で、今回は24名の先生が参加。おもしろい試みですよね。

今回のテーマは「日能研社員として、学校にGEMSを売り込む企画書を作成する」こと。“先生”とは違う立場から教育を見つめ直すこと、GEMSを授業に導入するための接続点を探ることで地震の教育活動の可能性を広げることなどをねらいにプログラムを組みました。

GEMS体験から始まって、体験学習理論やMI理論の解説、日能研の教育アプローチについての情報提供など、朝から晩までフルコース。さすがの先生方も、慣れない設定と盛りだくさんの新しい情報に、2日目にはすでにお疲れのようでした。

しかし、3日目になると何かがつながったかのように、各グループともに企画ディスカッションが白熱!見ているこちらが思わず交ざりたくなるような、わくわくする話し合いがあちこちで起きていました。

出来上がったアイディアも素敵で、

・社会科で身につけたい「多面的に世界を捉える視点」を養うために、『環境探偵』や『文化遺産調査』を活用する。

・小学校で教科化される英語の時間に『カエルの算数』や「浮く?沈む?」をやって、英語力だけでなく思考力や発想力を育てる総合学習にする。

・体育でチームスポーツをやる導入として『世界の数学』をやり、戦術や相手の動きを読む視点を伝えることで、考えながら動く体育を実現する。

・授業が終わるごとに生徒に一言フィードバックを書いて渡す。そうすることで、生徒のラーニングサイクルが回りやすくなるし、それが積み重なることで、成績表の数字の根拠が明確になる。

などなど。どうです、聞いただけで心惹かれませんか!?
他にもたくさんのアイディアが出てきて、本当に素晴らしいフィナーレでした!

センターが考えている以上に、授業で活用でいるアイディアはたくさんあるのだなと感じられたのは大きな収穫でした。何よりそれを現場の先生方が考えてくれたので現実的!

よーし!せっかく作ってくれた企画があるので、夏の間に売り込むぞー!!

子どもたちの“好き”と“得意”を活かした教育
2018年07月24日

今日は神奈川にある特別支援学校(養護学校)で、先生・保護者・地域の方を対象とした夏季公開研修を担当させていただきました。

「子どもたちの主体的な学び」を今年度の研究テーマにされているとのことで、GEMSに採り入れられているMI(Multiple Intelligence)の話を中心に、子どもたちの“好き”と“得意”を活かした授業のつくり方についてご紹介。

  

とはいえ、2時間ただ聞いているだけじゃGEMSじゃない!約100名という大規模な研修でしたが、OHPを使った『カエルの算数』の読み聞かせ、3つのブースを回って「液体分類ゲーム」や「浮く?沈む?」といったGEMSアクティビティを体験する時間も設け、大勢でわいわい楽しみました♪
(夢中になってて写真撮り忘れた。。)

普段と違い、特別支援学校の指導目標に合わせてGEMSを紹介するのは新鮮で、ドキドキでした。同行してくれたGEMSアソシエイトのあべまり(阿部 麻里)さんに散々弱音を吐いては叱咤される出番前。。

でもアンケートを見ると、先生たちもアクティビティを楽しんでくれたようですし、GEMSやMIのアイディアに共感して、早速授業に取り入れたいと書いてくださった方も結構いらっしゃったので一安心^^;

まだまだ課題はあるけれど、特別支援学校の中で活かせるGEMSや、MIのアイディアについてお話しできて、また新しいドアを開けることができた気持ちです。今年はいろんなことにチャレンジするぞー!

森の中で遊ぶのって気持ちいい!一年に一度のとびっきりのサイエンス!
2017年04月29日

今回は新宿御苑で『木のおうち』の親子ワークショップ。本物の森の中が会場です。
土を踏みしめ、木々の揺れる音や鳥の鳴き声を聞きながら過ごす時間は、とても魅力的ですよね♪

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まずは、自分が木になってみよう!からだを支える足は根っこ、おなかのあたりは幹、手は枝。
みんなの木はどんな木かな?立派な木にはモモンガさんがやって来たりして…

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本物の木を見てみよう!いつもはあまりじっくり見ることのない木の表面に興味津々。
「なんか穴があるよ」「ここにアリさんがいる!」など、発見の声がどんどんあがります。

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さぁ、次は木に住んでいるフクロウについて知ってみよう。どんな特徴があるかなぁ?

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みんなで鳴きまね「ホ~ホ~」

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自分でフクロウさんを作ってみよう。
「どういう向きで羽をつけようかなぁ…」絵を見ながら、慎重にパーツを貼っていきます。

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フクロウさんは木の“うろ”につくったおうちに入れてあげよう。クッションも入って住み心地よさそう♪

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さぁ、最後は狩に出発だ!森の中に隠れている獲物めがけて一斉に襲い掛かるやんちゃなフクロウたち!
あっという間に全部狩られてしまいました。からだ全体を使って学ぶって楽しい♪

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GEMSプログラム『木のおうち』(対象:幼稚園~小学2年年生)より

GEMSはどうして“科学の専門家”を起用しないのか
2017年04月21日

こんにちは。かもです。

おかげさまでGEMSもだんだんと広がってきて、最近ではついに土日が全部ワークショップなんて月も出てきました^^
そしてたくさんの人が応援してくれるようになると、もっとGEMSを広めようといろいろなアイディアをいただきます。
その中でも多いのが、「プロの科学者とコラボしてみてはどうか?」というもの。GEMSのプログラムは全体的にふわっとしているので、本当はすごいことにつなげっているんだぞというゴール像を示すとよいのではということです。ふむふむ、なるほど。

そんな話を聞いたGEMSリーダーの方が先日メールをくれました。

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リーダーを取った時、特にピーチのプログラムをやった後、私自身もすっきりせずに講師の方に色々質問させていただいたのを思い出しました。何が伝えたいのかわからない、なんとなくはわかる気もするけれど、漠然としているというか、はっきりしたゴールがないので釈然としない、ような感覚。まさに結果ありきの授業しか受けて来なかったからなんでしょうね。

ほかのGEMSのプログラムも、原理を説明しないところなどすっきりしない部分は最初のころ違和感として感じる部分はありました。一応理系出身だからなのでしょうか。でも、GEMSを開催しながら、もっと勉強していくにつれて逆に納得できてきた部分でもあります。

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勝手な私の偏見ではありますが、研究者は理数系分野の山のてっぺんを目指し登り続けている人、もしくはその頂上近くにいる人な印象です。その山は理系苦手な人から見たら、とてつもなく高く険しい山で、近づこうともましてや登ろうなんて思わない山。でも、山のすそ野って結局はただの地面にそのままつながっているわけで、誰しも生まれた時からその上に降り立っているわけです。

遠くから見たら高い山も、すそ野はなだらかで知らない間に自分はその途中に立っている、そのことに気づかせてくれるのがGEMSなのかな、と思っています。もしくは、公園にある小さな山の登り方や山歩き、ハイキングの面白さに気づかせてくれるもの。そこから本格的な山登りに興味を持ったらその道を選べばいいし、そうじゃなくてもいい。

登山というとハードルが高いけど、坂道はみんな普段も登ってる。レベルは違うけど、それを少しずつレベルを上げていったものが登山になる感じで、日常と科学や数学をつないでくれる(本来つながっているけどなかなか気づけずにいるから)のがGEMSなのかな、と。

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だから、少し山歩きをしてみようかな、という人にエベレスト登頂経験者の話が必要か、といったらそうでもないのかな。GEMSによって、今までよりもほんの少し高い所に行って見える景色が変わる実感。もしくは今まで通りのところにいても見る角度が変わる事で新しい発見をする楽しさ。そこからさらに上に行ってみたくなればそうすればいいし、新しく見えた別の風景に惹かれたならそっちへ進めばいい、みたいな。

上手く言えないですが、高くて険しくて絶対近づかないと思っていたような科学や数学の山もそのすそ野をたどってきたら自分の立っている地面につながっている、見方を変えればこの地面もその山の一部かもしれない、みたいな。自分もその上に今立ってるじゃん、みたいな発見ができるのがGEMSなのかなと思っています。

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うーん、とってもいい例え!起伏はあろうと、水の底だろうと、地面はつながっているのです。そのことに気づいていくプロセスの中にこそサイエンスの本質があるのかもしれませんね。

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