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自分の人生をデザインする
2018年12月07日

麹町学園女子中学校高等学校さんで、中学3年生60人を対象に出前授業をさせていただきました。
今回は「プログラミングについて」というオーダーだったのですが、パソコンもタブレットも一切使わず『世界の数学』で勝負♪

世界の算数ゲームで遊びながら、“勝つための戦略を練る”というプログラミング的な思考を体験します。1対1の個人戦、2対2のチーム戦、4人グループ全員で課題解決と少しずつ人数を増やしながら思考を深めていきました。

数学とかプログラミングという言葉に最初はげんなりした表情の女の子たちでしたが、始まってしまえば阿鼻叫喚!

「キャー!いやぁぁ!」「イェェェェェエイ!!」
「そこダメ!そこダメ!」「あーーーーー!!」

60人の女子パワーはすさまじく、部屋の温度が上がるほど熱い戦いがくり広げられていました。こういう賑やかな数学とかプログラミングは楽しいなぁ。

最後に、プログラミングってパソコンをカチャカチャすることとは違うよーという話をしました。デジタルプログラミングはほんの一部でしかなくて、プログラミング的な思考は生活のいろいろなところに隠れてます。

こういう味のクレープが食べたいから、バナナとチョコと生クリームをトッピングして…みたいなのもプログラミングだし、どこの大学に行って、何歳ぐらいで結婚して…という人生設計もそう。

そもそも学校の教育目標が「豊かな人生を自らデザインできる自立した女性」ってなってるんだから、それってプログラミング的な思考が大切じゃない?って言ったら、なぜか温かい笑いが起きました(笑)安心したのかな?

パソコンのスキルを高めるためでなく、自分の生きたい場所に行くために、自分が欲しいものを得るためにー。自分の人生を豊かにする力を育てるために、プログラミング教育が展開されていってほしいですね^^

▼麹町学園女子中学校高等学校
http://www.kojimachi.ed.jp/

中身のある学びをしよう!
2018年12月05日

少し前の話ですが、清里ミーティングで青森の自然の恵みでアレンジした『食べ物で算数』のワークショップを実施しました。

まず、白神山地の自然について紹介した後、地域の人から「地元の食材5種類の中から3種類を組み合わせた汁物を考案してほしい」という依頼が届きます。

一体何パターンの汁物ができるのだろう?ということで、「山菜」「きのこ」「たけのこ」「豆腐」「蕎麦」という地域の名産5種類の組み合わせを考えていきます。

それぞれの具材の絵カードを動かしながら「山菜、きのこ、たけのこ。山菜、きのこ、豆腐。…」とやっていくグループもあれば、樹形図を描いてみたり、表を作ってみたり様々なアプローチで答えを探っていきます。

その中で、あるグループがとても効率が良さそうな数式を使って一瞬で答えを導き出していました。どこかで見覚えがある「C」。組合せのパターン数を求めるやつだ!懐かしい!

1つずつ手作業で確認しているグループを端目に悠々と過ごしている彼らに、「それで、どの具材の組み合わせがオススメですか?」と聞いてみると、「……えっ?」っと固まってしまいました。

一方、手作業組は「山菜、きのこ蕎麦は美味そうだなぁ!」「いや、たけのこを入れた方がいいでしょ!」などと言いながら進めています。

それを見てハッとしました。数式を使うのは効率が良いけれど、答えにたどり着くプロセスや中身は見られないー!

数字や記号を使って、抽象化(数式化)すると使い勝手は良いですが、どこか無機的で血が通っていない感じもしてしまいます。具体的で、非効率的なプロセスの中にこそ学びのおもしろさがたくさんあって、そこを味わったことなく数式だけ習ってもつまらないですよね。

自然体験やキャンプも、そういう血が通った、中身のある学びがたくさん詰まった場。中身がある学びっていいなぁと思ったワークショップでした♪

GEMSはパッションを感じるんだよ
2018年11月13日

『文化遺産調査』の親子講座を開催しました。
今回は当日キャンセルなどもあって少人数での実施。それはそれでアットホームな感じがして好きです♪

葉っぱや木の実など、ある場所に落ちていたものを観察することから調査開始!枯れてボロボロになっているものがあったり、一つとして同じものはありません。

「これとこれって同じ木の葉っぱかなぁ?」
「これ何の実だろう?宇宙船みたい…」
「ボールペンが落ちてたってことは人がいたのかな…?」

さまざまな“痕跡”を観察し、分類し、推理して、気分はさながら考古学者。自分が見たことがない世界に想いを馳せるのって、いくつになっても楽しいですよね♪

続いて、自然物を使ってお面作り。作りたいお面に合わせて材料を集めるのではなく、材料からインスピレーションして形にしていきます。昔の人たちはこうやって自分たちの土地の神様をつくっていたんだろうなぁ。

最後は自分のお面にまつわるお話を語っていきます。村の子どもたちに口頭伝承するように、「この神様はね…」「むかーしむかし…」と物語を紡いでいきます。それぞれに温かみがあって、なんともほんわかした気持ちになります。

今回来てくれた男の子は、GEMSがとっても大好きで何回もワークショップに参加してくれているのですが、彼いわく「GEMSはパッションを感じるから好き!」なんだそう(笑)

情熱?熱意?その真意は謎ですが、でもふと「パッションがない学びってやだな…」って妙に共感してしまいました。

よっしゃ!これからもパッション溢れるワークショップをやったるぞー!

▼『文化遺産調査』のガイドブックをチェック
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45205620

伝え方というより…
2018年11月10日

少人数でじっくり探究を深める「おうちでサイエンス」のワークショップを開催しました。
本屋さんのサロンをお借りして『タマゴ タマゴ』。進行案もなく、本棚に隠されたタマゴを探したり、タマゴの転がり方を研究してレポートにまとめたり、かもと参加者の興味が赴くままにゆるゆると進んでいくのが心地よい♪

 

そんな中、「専門的な話をわかりやすく伝えるのって難しくないですか?」という質問をいただきました。質問してくださった方は、大学や専門学校で言語学を教えてらっしゃる研究者でした。

僕は「どう伝えるかではなくて、どういう場をつくるかだと思います」と答えました。そのことについて興味がある、もっと知りたいと思うような状況にもっていければ、こちらの説明はスッと入りやすくなります。

一方で、望んでもいない情報が、気持ちの準備もできていないタイミングではなされれば、誰だってじっくり聞く気にはなりにくいもの。

聞き手が能動的(主体的)に話を聞いてくれれば、多少難解な話であっても理解しようと努めてくれます。主体的な学びにはこんなメリットもあるんですね。

伝え方を工夫するよりも、まずはわくわくする探究で知的好奇心をくすぐってみるのはオススメです♪

▼『タマゴ タマゴ』のガイドブックをチェック
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45207016

プログラミングってなんだろう?
2018年11月08日

本日ある女子校の先生とプログラミング教育の出前授業の打ち合わせをしていていたときのこと。
『世界の数学』とかおススメですよーと伝え、これはフェスティバル型といって何カ所か島をつくって算数ゲームを置いて、好きなゲームで遊んで周るんですと紹介。

ゲーム自体もプログラミング的な思考力にアプローチできますけど、「さぁ、この50分の授業の中で自分が楽しめるよう、学べるように自分の遊びをプログラムしてごらん」って設定がすでにプログラミング教育なんじゃないですかねという話で盛り上がりました。

プログラミングの技術を学びたいのか、プログラミング的な思考力を育てたいのかによって、アプローチはさまざまですよね。

自分が欲しいものを創り出す、自分が行きたい場所にたどり着くーそういったプログラミング的な思考力は、どのような進路へ進むのか、どのタイミングで結婚するのかといったキャリア教育的な視点ももっています。

特に女子校でプログラミング教育をやるのであれば、技術よりもキャリアや生き方の糧としての意味合いが重要なのかもなぁと、新たな可能性を感じた打ち合わせでした^^

▼『世界の数学』のガイドをチェックする
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45209007

話せない?話したくない?
2018年10月29日

はたらくを楽しく創る スキルノートさんの「親子で学ぶ自己表現のコツ」という講座で、出張ミニワークショップをさせていただきました。

自己表現って書くと高度なことのように見えますが、ちょっとシャイな子が自己紹介できたり、人に話しかけたりできるようになるコツを学べる優しい講座です。

そういうテーマなので、今回は話し合いで課題解決する論理ゲーム『グループソルーション』をチョイス。4人で1人一枚の情報カードを読みあって、あれやこれや話し合いながら答えを導くというプログラムです。

大人グループも子どもグループもそれぞれ身を乗り出して、頭を付き合わせて盛り上がってくれて、あぁ心地よい時間だなぁと思いながら見ていました。だって、誰も外されていないんだもの。

今日初めて会った人どうしでグループを組んで話し合いをするってなかなかハードル高いと思うのだけど、それでもお互いに声をかけながら課題解決という目標に向かっていけるんだなぁと感心しました。

僕がやったことといえば安心と安全をつくることぐらい。やりたくない時とか疲れた時は休んでもいいし、楽しいと思うことをやりなーって先に伝えておくと、なんかホッとするみたいです。

子どもたちの様子を見ていて、ふと自己表現とかコミュニケーションが苦手ってのは、場の空気感のせいなのかもなぁと思いました。自分が話したいと思えないタイミングで順番が回ってきたり、評価されるような視線があったり、下手なこと言うと口撃されたり。

子どもたちの力を育てるのも大切ですが、大人が安心・安全な場をつくれるかっていうのも同じぐらい大事ですよね。そんなことを考えた講座でした。

新しいチャレンジ
2018年10月23日

一般社団法人軽井沢青年会議所(軽井沢jc)の例会にお呼ばれして、ワークショップのつくり方のワークショップをさせていただきました。

軽井沢で子ども対象の思考力や表現力を育てるワークショップを企画したいということで、そのポイントを学びたいとのこと。僕自身ワークショップの一般論を語ることは普段ほとんどないので、結構手探りな感じで準備していました。

企画考えるときどんなこと考えてるかなぁとか、準備や広報の時はどんなことに気をつけてるかなぁとか、自分のワークショップ観を紐解いていくと、意外といろいろなことを考えてるものだと我ながら思います。

参加者同士も顔馴染みなので、やりとりも温かく、みなさん本当に地元が好きなんだなぁとほっこりしました^^
終わった後に「話し方が熱過ぎないから、スーッと入ってきました」というフィードバックをいただいたけど、僕自身もつられてのんびりしてたのかもなぁ(笑)

来月は今回のみなさんがスタッフとなって、軽井沢で『ウーブレック』のワークショップが開催されます。子どもたちはもちろんですが、青年会議所のみなさんにとっても楽しい時間になるといいなぁ♪

アリのままで
2018年10月20日

絵本の読み聞かせから始まる幼児向けワークショップ「おはなしサイエンス」を行いました。
今回の講師は阿部麻里さん。最初と最後の一字をとって「アリ」に変身!子どもたちと『アリのおうち』のプログラムで盛り上がりました♪

アリの絵本の読み聞かせから始まって、紙でアリを作ってみたり、アリになりきって巣で遊んでみたりー。からだ全体を使ってアリの生態について学んでいきます。

GEMSのワークショップは基本的にどんな探究スタイルもOKなのですが、今日も子どもたちは自由奔放(笑)走り回る、寝転がる、思いついたことをすぐ言うなどなど、それぞれが好きに過ごしながら、たまに他の子と関わりながらって感じで進んでいきます。

お父さんお母さんたちは見ていてヒヤヒヤしていたようですが、「一人ひとり個性が違うのにビシッと統制されて動いている方が不自然じゃないですか?」って話をしたら、たしかにって納得してくださいました。親の見る目が変わってからは、子どもたちはさらにのびのびやっていたなぁ。

最近は親子講座の際に、かもが“副音声”としてプログラム中の子どもたちの言動や、何が起きているかを解説しているのですが、意外とこれが好評です。

ついつい気になってしまうお子さんの言動や態度も、ちゃんと意味があってやっていることがほとんど。気になる行動を矯正することもできますが、お子さんの特性を知って、ありのままの良さを育てていって欲しいなと思ってお伝えしています。

ワークショップ終了後に、1Fの児童書専門店「ちえの木の実」でお子さんに合う絵本を探すのも楽しい時間です♪親子で遊んで、よい本を買って、お家に帰ってからもわくわくが続く、そんなワークショップをこれからも続けていきます^^

▼ちえの木の実
http://www.chienokinomi-books.jp

科学者の第一歩“みる”
2018年10月19日

少人数でじっくり探究するワークショップを行いました。
今回やった『液体の探検』は、私たちの身の回りにある「液体」をさまざまな角度から調査してみるというもの。

今もさらっと使いましたが、この「〇〇してみる」の“みる”って、GEMSではとても大切にしているなぁと最近改めて思います。

じっと見る、聞いてみる、やってみる、いろんな“みる”があります。観察(観る)は、科学者にとって大切なスキルですが、使うのは目だけではありません。

液体を小瓶に入れると、目で見るだけではなくて、瓶を振ったり、音を聞いたり、転がしたり、いろんなことを試しながら観察ができます。

決められたやり方に従うだけではおもしろくない!いろんなことをやってみるのは科学者の第一歩です。

みなさんも自分の得意な“みる”を使って探究してみませんか?

遊びの中に学びをつくる
2018年10月16日

専修大学の授業で『タマゴ タマゴ』のワークショップをさせていただきました。
この授業のゴールは、学生たちがグループごとに子ども向けの「自然をテーマした、遊びを通した観察や工作を行うワークショップ」を考え実践すること。そのモデルプログラムとしてGEMSを呼んでいただいたのです。

遊びを通して学ぶというテーマだったので、アメリカで見てきた「遊びの中から学びをつくる」ワークショップにさっそくトライ。時間配分や用意した流れに捉われず、学生のつぶやきを拾って新しい遊びをその場でつくったり、予定にない話をしてみたりー。

自分でもどうなるかわからない道に踏み出すのはちょっと怖い部分もあるのですが、最近はその怖さやドキドキも含めて楽しめるようになってきました。学生さんたちもどんどんノッてきてくれて、本当に2時間“遊んだー”って感覚で気持ちよかったー!

学生さんから嬉しい感想をたくさんいただいたので、いくつか紹介しますね。うふふ…褒められるって嬉しい♪

・鴨川さんからの講義を受けて、まず初めに受けた感想は「楽しかった」だ。私が大学の講義を聞いて興味深かった事や感心した事は度々あるのだが、楽しかったと感じた講義は初めてであった。

・自然に楽しく、自分で考えたこと、想像したことを自由に表現出来る空間であった。そのリラックスした空間ができていたのは鴨川さんをはじめ誰もマイナスなことを言っていなかったからである。

・お弁当カードゲーム、卵探しゲーム、卵カードを描く…と様々なことを楽しくやれました。そしてこのような楽しい体験が学びに繋がるのは驚きでした。

・鴨川先生のワークショップは、まさに「遊び」と「学び」の同居であった。

・「かも先生」のワークショップは、批判や知識の押し付けをせず、うまくクラスの発言を引き出しながら進めていたり、説明を時の言い方が優しかったりした点がとても心地がよかった。

・隣の友人とした少しの会話を聞き取り、意見として拾って話を広げてくださったり、生き物のフィギュアが入っていた卵のケースを回していると、そこから卵の転がり方でワークショップを進めてくださったり。学生に先生から近づいて目線を合わせてくださるスタイルが、鴨川先生というよりも「鴨さん」という感じで、ワークショップに参加する側も積極的になるきっかけになっているように感じた。

・鴨さんが「私たちはいつから学ぶということにネガティブな考え方になったんだろうね」という問いかけが自分の中では心に残っています。自分の楽しい分野には進んで学ぶことはできますが、苦手な分野になってしまうと「どうせできない」というイメージで壁を作ってしまっていると思いました。子供たちに楽しく学んでもらうためには自分たちも楽しんで一緒の視点で学んでいかなければいけないと感じました。

・日本環境教育フォーラムの鴨川さんのワークショップ。とても自然なビジュアルダイアローグからの学び。むちゃくちゃ凄い!(呼んでくださった先生のTwitterより)