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話せない?話したくない?
2018年10月29日

はたらくを楽しく創る スキルノートさんの「親子で学ぶ自己表現のコツ」という講座で、出張ミニワークショップをさせていただきました。

自己表現って書くと高度なことのように見えますが、ちょっとシャイな子が自己紹介できたり、人に話しかけたりできるようになるコツを学べる優しい講座です。

そういうテーマなので、今回は話し合いで課題解決する論理ゲーム『グループソルーション』をチョイス。4人で1人一枚の情報カードを読みあって、あれやこれや話し合いながら答えを導くというプログラムです。

大人グループも子どもグループもそれぞれ身を乗り出して、頭を付き合わせて盛り上がってくれて、あぁ心地よい時間だなぁと思いながら見ていました。だって、誰も外されていないんだもの。

今日初めて会った人どうしでグループを組んで話し合いをするってなかなかハードル高いと思うのだけど、それでもお互いに声をかけながら課題解決という目標に向かっていけるんだなぁと感心しました。

僕がやったことといえば安心と安全をつくることぐらい。やりたくない時とか疲れた時は休んでもいいし、楽しいと思うことをやりなーって先に伝えておくと、なんかホッとするみたいです。

子どもたちの様子を見ていて、ふと自己表現とかコミュニケーションが苦手ってのは、場の空気感のせいなのかもなぁと思いました。自分が話したいと思えないタイミングで順番が回ってきたり、評価されるような視線があったり、下手なこと言うと口撃されたり。

子どもたちの力を育てるのも大切ですが、大人が安心・安全な場をつくれるかっていうのも同じぐらい大事ですよね。そんなことを考えた講座でした。

新しいチャレンジ
2018年10月23日

一般社団法人軽井沢青年会議所(軽井沢jc)の例会にお呼ばれして、ワークショップのつくり方のワークショップをさせていただきました。

軽井沢で子ども対象の思考力や表現力を育てるワークショップを企画したいということで、そのポイントを学びたいとのこと。僕自身ワークショップの一般論を語ることは普段ほとんどないので、結構手探りな感じで準備していました。

企画考えるときどんなこと考えてるかなぁとか、準備や広報の時はどんなことに気をつけてるかなぁとか、自分のワークショップ観を紐解いていくと、意外といろいろなことを考えてるものだと我ながら思います。

参加者同士も顔馴染みなので、やりとりも温かく、みなさん本当に地元が好きなんだなぁとほっこりしました^^
終わった後に「話し方が熱過ぎないから、スーッと入ってきました」というフィードバックをいただいたけど、僕自身もつられてのんびりしてたのかもなぁ(笑)

来月は今回のみなさんがスタッフとなって、軽井沢で『ウーブレック』のワークショップが開催されます。子どもたちはもちろんですが、青年会議所のみなさんにとっても楽しい時間になるといいなぁ♪

アリのままで
2018年10月20日

絵本の読み聞かせから始まる幼児向けワークショップ「おはなしサイエンス」を行いました。
今回の講師は阿部麻里さん。最初と最後の一字をとって「アリ」に変身!子どもたちと『アリのおうち』のプログラムで盛り上がりました♪

アリの絵本の読み聞かせから始まって、紙でアリを作ってみたり、アリになりきって巣で遊んでみたりー。からだ全体を使ってアリの生態について学んでいきます。

GEMSのワークショップは基本的にどんな探究スタイルもOKなのですが、今日も子どもたちは自由奔放(笑)走り回る、寝転がる、思いついたことをすぐ言うなどなど、それぞれが好きに過ごしながら、たまに他の子と関わりながらって感じで進んでいきます。

お父さんお母さんたちは見ていてヒヤヒヤしていたようですが、「一人ひとり個性が違うのにビシッと統制されて動いている方が不自然じゃないですか?」って話をしたら、たしかにって納得してくださいました。親の見る目が変わってからは、子どもたちはさらにのびのびやっていたなぁ。

最近は親子講座の際に、かもが“副音声”としてプログラム中の子どもたちの言動や、何が起きているかを解説しているのですが、意外とこれが好評です。

ついつい気になってしまうお子さんの言動や態度も、ちゃんと意味があってやっていることがほとんど。気になる行動を矯正することもできますが、お子さんの特性を知って、ありのままの良さを育てていって欲しいなと思ってお伝えしています。

ワークショップ終了後に、1Fの児童書専門店「ちえの木の実」でお子さんに合う絵本を探すのも楽しい時間です♪親子で遊んで、よい本を買って、お家に帰ってからもわくわくが続く、そんなワークショップをこれからも続けていきます^^

▼ちえの木の実
http://www.chienokinomi-books.jp

科学者の第一歩“みる”
2018年10月19日

少人数でじっくり探究するワークショップを行いました。
今回やった『液体の探検』は、私たちの身の回りにある「液体」をさまざまな角度から調査してみるというもの。

今もさらっと使いましたが、この「〇〇してみる」の“みる”って、GEMSではとても大切にしているなぁと最近改めて思います。

じっと見る、聞いてみる、やってみる、いろんな“みる”があります。観察(観る)は、科学者にとって大切なスキルですが、使うのは目だけではありません。

液体を小瓶に入れると、目で見るだけではなくて、瓶を振ったり、音を聞いたり、転がしたり、いろんなことを試しながら観察ができます。

決められたやり方に従うだけではおもしろくない!いろんなことをやってみるのは科学者の第一歩です。

みなさんも自分の得意な“みる”を使って探究してみませんか?

遊びの中に学びをつくる
2018年10月16日

専修大学の授業で『タマゴ タマゴ』のワークショップをさせていただきました。
この授業のゴールは、学生たちがグループごとに子ども向けの「自然をテーマした、遊びを通した観察や工作を行うワークショップ」を考え実践すること。そのモデルプログラムとしてGEMSを呼んでいただいたのです。

遊びを通して学ぶというテーマだったので、アメリカで見てきた「遊びの中から学びをつくる」ワークショップにさっそくトライ。時間配分や用意した流れに捉われず、学生のつぶやきを拾って新しい遊びをその場でつくったり、予定にない話をしてみたりー。

自分でもどうなるかわからない道に踏み出すのはちょっと怖い部分もあるのですが、最近はその怖さやドキドキも含めて楽しめるようになってきました。学生さんたちもどんどんノッてきてくれて、本当に2時間“遊んだー”って感覚で気持ちよかったー!

学生さんから嬉しい感想をたくさんいただいたので、いくつか紹介しますね。うふふ…褒められるって嬉しい♪

・鴨川さんからの講義を受けて、まず初めに受けた感想は「楽しかった」だ。私が大学の講義を聞いて興味深かった事や感心した事は度々あるのだが、楽しかったと感じた講義は初めてであった。

・自然に楽しく、自分で考えたこと、想像したことを自由に表現出来る空間であった。そのリラックスした空間ができていたのは鴨川さんをはじめ誰もマイナスなことを言っていなかったからである。

・お弁当カードゲーム、卵探しゲーム、卵カードを描く…と様々なことを楽しくやれました。そしてこのような楽しい体験が学びに繋がるのは驚きでした。

・鴨川先生のワークショップは、まさに「遊び」と「学び」の同居であった。

・「かも先生」のワークショップは、批判や知識の押し付けをせず、うまくクラスの発言を引き出しながら進めていたり、説明を時の言い方が優しかったりした点がとても心地がよかった。

・隣の友人とした少しの会話を聞き取り、意見として拾って話を広げてくださったり、生き物のフィギュアが入っていた卵のケースを回していると、そこから卵の転がり方でワークショップを進めてくださったり。学生に先生から近づいて目線を合わせてくださるスタイルが、鴨川先生というよりも「鴨さん」という感じで、ワークショップに参加する側も積極的になるきっかけになっているように感じた。

・鴨さんが「私たちはいつから学ぶということにネガティブな考え方になったんだろうね」という問いかけが自分の中では心に残っています。自分の楽しい分野には進んで学ぶことはできますが、苦手な分野になってしまうと「どうせできない」というイメージで壁を作ってしまっていると思いました。子供たちに楽しく学んでもらうためには自分たちも楽しんで一緒の視点で学んでいかなければいけないと感じました。

・日本環境教育フォーラムの鴨川さんのワークショップ。とても自然なビジュアルダイアローグからの学び。むちゃくちゃ凄い!(呼んでくださった先生のTwitterより)

ごた混ぜワークショップやってみた!
2018年10月12日

早稲田大学の本田恵子教授と一緒に、奈良県の指導主事研修で講師をさせていただきました。

UDL(学びのユニバーサルデザイン)の実現を目指した通年研修の中で、「体験学習」「MI理論」「ファシリテーション」をベースにした教育の実例としてのワークショップ。『秘密のレシピ』と『カエルの算数』をやりながら、子どもたち主体の学びについて考えていきました。

指導主事は学校の先生を指導・サポートする立場の先生たちのことで、県の教育改革を担っていく方たちのこと。最初は硬い雰囲気(何が始まるんだ?的な)だったベテランの先生方も、アクティビティが始まってしまえば素敵に無邪気♪

今回は事前に先生方のMIバランス(得意・不得意)を調査し、その特徴がばらけるようにグループを組んでみるという実験的な試み。自分とは違う視点を持った人たちと一緒に行うと、同じものを観察しても「えっ、そこ見る?」とか「そんな表現思い付かなかったー!」とか新鮮な驚きがありました。

普段もランダムにグループ分けしているから多様性はあるんだろうけど、明らかにタイプの違う人どうしを意図的に組み合わせるっていうのは初めて。その化学反応は凄まじく大きかった!グループ分けの新しい扉を開いた感覚です。

TEDで有名なMITメディアラボの創設者のニコラス・ネグロポンテは「人間の思考を動かすのはDifferences(違い)である」と言いました。多様性を活用すると対話が生まれやすくなり、より深い学びへと発展するチャンスが広がります。

そして子どもたちの多様性に寄り添うためには、「教える」という一方向の関わり方だけではなく、「ファシリテーション」という双方向のコミュニケーションの中で学びをつくっていくスキルが求められるーそんなお話をさせていただきました。

先生たちが本当に盛り上がってくれて、終わった後にたくさんポジティブなフィードバックをいただきました。特に理科の先生が「実験の時に先生がダラダラ喋るのほどイケてないことないと思うんですけど、かもさんの指示とか説明の仕方が抜群で、明日からさっそく真似させてもらいます!」といってくれたのが嬉しかったなぁ♪

大学時代の恩師とこうやって肩を並べてお仕事できることに、ちょっとだけ成長を感じた1日でした。

▼学びのユニバーサルデザインガイドライン
http://www.andante-nishiogi.com/…/udlguidelines_1_0_japanes…

▼MI理論とは?
http://www.nichinoken.co.jp/…/multiple_intellige…/mi/mi.html

札幌で遊ぼ! #3
2018年10月09日

サイエンZOOが終わるとすぐに移動し、日能研札幌校で親子対象に『動物の自己防衛』!
台風による日程変更で参加者は2組だけでしたが、その分じっくりたっぷり遊びました♪

今回は特に親子のふれあいを大切に、自分が作った動物としてティラノサウルスのロールプレイは大人vs子どもでやってみました。

まずは子どもたちの動物を、大人チームのティラノが襲います。子どもたちはそれぞれの防衛方法で対抗しますが、そこはさすが大人。子どもたちの防衛方法を次々と論破していきます。それならばとさらに新しい防衛を考える子どもたち。この攻防合戦が楽しい!

役割を入れ替えて、今度は子どもたちがティラノとして大人が作った動物を襲います。大人も必死に抵抗しますが、一度ロールプレイで火がついた子どもたちの発想力は止められない!

「逃げても空飛んですぐ追いつく!(と、羽を生やす)」
「幽霊を出して怖がらせる!(と、お墓を背負わせる)」
「隠れる?だったらドローンで上から見つけるから無駄!(と、手にタブレットを持たせる)」

時空も次元も超越した攻撃に頭を抱える大人たち(笑)みんなでお腹抱えて笑いながら、何度も何度もバトルしました。本当に温かくて穏やかで幸せな時間でした。

印象的だったのは、1人の子が最初は暗い表情で黒い紙だけを使って工作をしていました。(心理学では、黒は不安やストレスを感じている時に出やすい色と言われています)

その子が、遊んでいるうちに次第に表情が明るくなり、白や緑を使うようになっていったのです。地震や台風で溜め込んでいたものがあったのでしょうか、スッキリした表情で「家に帰って続きやるんだ!」と帰って行きました。

子どもたちにとって、遊びは本当にいろいろな意味を持っています。生きていくために必要な力を育てたり、言葉にならない気持ちを表現したり、自分ではどうしようもできないモヤモヤを発散したり。

遊びながら学ぶというアプローチは、子どもたちの安心をつくることができます。忙しい日々の中でも少し時間をとって、お子さんと工作やごっこ遊びをしてみるのおススメです^^

※今後も日能研札幌校では小学生対象のGEMS体験講座が開講される予定なので、興味のある方はぜひHPをチェックしてみてください!

▼日能研札幌校
http://www.nichinoken.co.jp/…/branchde…/index/kyoshitsu.php…

札幌で遊ぼ! #2
2018年10月09日

2日目は、札幌の教育施設をつなぐCISE(ちせ)ネットが主催するサイエンス×動物をテーマにした「サイエンZOO」というイベントに出展させていただきました。

念願の動物園GEMS!しかもイベントのコーディネーターはGEMSアソシエイトの菊田融さん!これはテンション上がります!!

実施したプログラムは『動物の自己防衛』。動物たちは自分の身を守るためにどんな工夫をしているか考えてみようという投げかけで、子どもたちは古代の王者ティラノサウルスにも負けないようなオリジナルの動物を工作していきます。

子どもたちが考える防衛方法は多種多様で、「水の上を走れる」「ジェット噴射で逃げる」「マグマを出す」「ユーカリの毒を飛ばす」など、柔軟な発想に溢れています。

ここで大切なのは、実際に動物がやっている防衛方法を再現することではなく、「たしかにその方法ならティラノに食べられないだろうね!」と納得できるかどうか。(だってティラノからの守り方なんて誰も知らないもの笑)

思い思いの動物を作ったら、じゃあ本物の動物たちはどういう風に身を守っているのか見ておいでーと動物園に送り出します。これが動物園でやる強みですよね!こちらがごちゃごちゃ教えなくても、生の動物を観察して発見することができます。

4時間ほどのイベントでしたが、70人近くの子どもたちと遊べて楽しかったなぁ♪子どもたちの晴れやかな笑顔が何よりのお土産でした^^

最後に、今回のお手伝いに駆けつけてくれた釧路のツルちゃん、帯広のりなさん、札幌のトミーとぷぅさん、本当にありがとうございました!

▼CISEネット
https://www.museum.hokudai.ac.jp/lifelonged…/pastprojects/…/

札幌で遊ぼ! #1
2018年10月08日

札幌から子どもたちに楽しい時間を提供して欲しいとオファーをいただき、ワークショップをしにやってきました。
元々この週末に札幌でGEMSリーダー養成講座を開始予定だったのですが、地震や台風の影響を考えて9月に中止を決めたところだったので、ぜひぜひと飛んできたわけです。

到着初日の夜は、大人対象のGEMS Cafe。はるばる釧路や帯広から何時間もかけて駆けつけてくださった方もいて教室はすごい熱量!

今回は画期的なシステムとして、受付時に北海道らしいエピソードやあるあるを言えた人は割引になる「道民割」を初適用。「風呂上がりはカツゲン」や「東京で“ぼっこ”が通じず焦った」などなど、みなさん会場中が共感するネタをお持ちでした。くっ…全員道民じゃないか…。

まぁ俺は置いておいて、今回取り上げたプログラムは『世界の数学』。世界中の様々な地域でプレイされている算数ゲームでひたすら遊ぶという素敵なプログラムです♪

古代エジプトで3500年前からプレイされていた「カラー(マンカラ)」、シェクスピアも愛した「モリス」、デンマークの大学院生が開発した「ヘックス」ー聞いているだけでワクワクするラインナップですよね!

最初のルール説明が終わったら、90分ノンストップで遊ぶ=算数の時間。参加者どうしであーだこーだ言いながら進めていきます。時間が経つにつれてみんなの脳がどんどん熱くなって、部屋の温度が急上昇!この季節の札幌なのに、窓全開で半袖になって水をゴクゴク飲みながら遊び続けました。

身体が熱くなるほど学びに熱中できるって素敵だなぁと思った夜でした。

アメリカ滞在記 #8
2018年09月26日

いよいよ日本に帰ります。
最後のレポートは、カリフォルニアにおけるサステナビリティ(SDGs)への意識や取り組みについて書いてみます。

ジェンダーや人種差別、環境問題に昔から意識的だったカリフォルニアでは、特にSDGsを街中で見かけることはありませんが、当たり前のようにいろいろなことがされていました。

それでも4年前に訪れた時に比べると、マイクロプラスチックやLGBTへの配慮などは顕著に見受けられました。それはSDGsの登場と無関係ではないのだと思います。

教育の分野でも、LHSの新しい教材では州ごとに内容を変えるなどローカルとグローバルの両方を意識している方向性が明確に感じられます。

今回学んだことを日本でGEMSの中にしっかり反映させて、また10月から頑張ります!みなさんワークショップでお会いしましょう!