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イベント報告
成長しました
2019年02月19日

今年度ジャパンGEMSセンターにインターンに来ていた“はるちか”こと元安遥親さんが先日のワークショップをもって、8ヶ月間のインターンを修了しました。

毎月ワークショップを一緒にやってきて、最後は自分でワークショップを組み立てる側に回るのが毎年の恒例行事。今年は『ペンギンとひなたち』をやってくれました。

人一倍繊細で優しいはるちかは、インターンを始めた当初は子どもに声をかけるのも緊張して、ふりかえりで何もできない自分に落ち込んでいることも多々ありました。

今回も本番直前までずっと不安で、心配そうな顔をしていましたが、始まってみるとしっかり声も出ていて、子どもたちと流れをつくっていきます。何より、子どもたちの状況に合わせて「もっとこうしてごらん」と僕が急に提案しても、動じることなくちゃんとついてくる!大したものです^^

子どもたちもそれに引っ張られるように、もっとこうしたい、次はあれやりたいと探究が広がっていきます。特に、ペンギンとそのエサになる海の生きものをつくるクラフトでは、時間になっても誰一人席を立たないぐらい没頭して、自分たちが満足のいく世界をつくり出していきました。

もちろんたどたどしいところもありますが、自分がうまく立ち振る舞えるかどうかではなく、子どもたちの学びに意識を向けていくのがファシリテーターですから、これでいいんです。立派なGEMSリーダーでした。

こうやって毎年学生さんが成長していく様子を間近で見ていると、その速度に驚かされます。そして、それは僕自身がGEMSをやるうえでのモチベーションでもあります。一緒に成長していきたいからね♪

ありがとう、はるちか!

算数の新時代
2019年02月14日

奈良県の先生たちと、学びのユニバーサルデザイン化(UDL)を推進する研修をご一緒しました。
早稲田大学の高橋あつ子先生とのコラボで、『食べもので算数』のワークショップ!小中高、特別支援の各カテゴリーから集まった約40名の先生方と盛り上がりました!

 

UDLのことを細かく書き出すと長くなってしまうのですが、ざっくり説明すると「すべての子どもが、それぞれの特性を生かしながら深い学びを得る」ことを目指す考え方。GEMSはその一例として呼んでいただいたのです。

そして今回取り上げた『食べもので算数』は、ストーリー仕立ての算数プログラム。メキシコからレストランを開くためにやってきたロサーダさんが抱えている問題を、算数を使って解決&アドバイスするという、日常場面での課題解決がテーマです。

特に、お店の看板メニューに適正な値段をアドバイスするというアクティビティでは、さまざまなデータから自分たちなりに導き出した値段をロサーダさんにプレゼンします。

「原価がこれだけだから、380円にしたらいいよ」
「お釣りの計算が楽だから、ちょっと高くても400円がいいよ」
「奈良に店を出すなら、3人分で1010(せんと)円パックが売れるはず!」

根拠はさまざまですが、それぞれにちゃんと戦略があって導き出された答えたち。思いつきで店先に飾るポップもデザインしてもらったけど、これがまた「トルティーヤ!こうてーや!」とか工夫を凝らしたキャッチフレーズでおもしろい(笑)

算数って答えが一つに決まってしまうものってイメージがあるけれど、それは「先生が答えを一つに絞る」のではなく「生徒が答えを一つに決める」ってことのはず。

たくさんある可能性の中から、論理やデータを駆使して自分なりに答えを導くー。算数が本当に育てたい力ってそういうところだと思うのです。たまたまそれが先生の答えと同じになることはあったとしてもね。

大人が求める答えを探るだけの算数を変えていきませんか?

▼『食べもので算数』
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45203776

色々な学び方、カラフルな可能性
2019年02月13日

少し前になりますが、アート×サイエンス「野菜や果物の色を変化させよう!」を開催しました。
フランスで美術研究員として活躍されている藤井ひとみさんを迎え、野菜や果物から取り出した色素を変化させる色鮮やかな実験にチャレンジ!

紫キャベツ、ブルーベリー、ナスの皮をグツグツ煮ていくと、あっという間に鍋の水が染まってきます。それだけでも十分綺麗なのですが、それをカップに分けてそれぞれレモン汁や重曹を加えていくとガラッとと色が変化するのです!

「うわぁなんだこの色!?」
「比べてみるとこっちの方が青くない?」
とか言いながら、子どもたちはワークシートに色を記録したり、気づいたことを書き留めていきます。

すべての色を再現したいとクーピーの重ね塗りにこだわる子、 少しずつレモン汁を加えていって色の変化を楽しむ子、重曹を加えた時の泡がおもしろくて泡の探究を始める子…アート方面に興味がある子も、サイエンス方面に興味がある子もそれぞれの楽しみ方で学びを深めていくからおもしろい!

アートとサイエンスが同じ場にあることを「STEAM」と形容することもありますが、そのメリットの一つは様々な興味をもった子が、それぞれやりたい探究をしながら、総合的に学べることなんだなぁと実感しました。

アートを楽しんでいるうちに、気づけばサイエンス。
サイエンスを深めているうちに、表現がアート。

一つの領域や手法に子どもたちを縛りつけるのではなく、子どもたちの興味関心から始めて、次第にそれを他の領域につなげていくような学びっていいですよね。

子どもたちの数だけ、色々な可能性があると思うのです。

▼藤井ひとみさんの色使いが堪能できる絵本
『ぱんだえほん〜ぱんぱんぱんだの12ヶ月』
http://www.gotoshoin.com/cat77/12.html

教室の中に“リアル”を
2019年01月31日

JICAの青年海外協力隊として、毎年多くのGEMSリーダーが世界へ飛び立っています。
今も太平洋諸島、アフリカ、中東などで、ある人は小学校の先生として、またある人は環境教育の専門家として活躍されています。

日本で身に付けた様々なスキルが海を渡り、さらに現地での経験の中で磨き上げられて日本に戻ってくるというサイクル。その蓄積を持った人がどんどん教育現場に増えていくのは素敵ですよね。

クラスの子を全員海外に連れていくことは難しくても、海外で経験を積んだ先生は子どもたちにある種の“リアル”を提供できます。

「生きる力」を持った先生が増えるといいなぁ。

JICA海外協力隊経験をもつ教員への期待

 
考えるって面白いかも!?パート4:第5回スキルよりも感覚を磨く
2019年01月18日

JEEF機関誌『地球のこども』で連載しているエッセイ、「考えるって面白いかも!?」の第5回が、JEEFのホームページにアップされました!
今回は、昨年9月にカリフォルニアを訪れて感じた教育のトレンドについて書いています。

続きはコチラ♪
JEEF機関誌『地球のこども 2018年11月・12月号』

バックナンバーは、コチラからお読み頂けます。ぜひご覧ください♪

 

かも、展示される
2019年01月18日

武蔵野美術大学の卒業・修了制作展に行ってきました。
というのも、「ワークショップの系譜ー水平性を目指すコミュニケーションのかたちー」という作品の中で、GEMSワークショップを取り上げていただいているのです。

作者の東村ほのかさん渾身の本作は、ピアジェやヴィゴツキー、デューイといったワークショップやファシリテーションの理論に大きな影響を与えた心理・教育学者から現代へと続く壮大なワークショップの系譜。

単なる手法の羅列ではなく、その時代の社会情勢や理論の発展などを踏まえて、「ワークショップ」という概念の進化を捉え、世界の差別、抑圧、不平等といった“垂直”なコミュニケーションから脱脚する可能性を探る、という意欲的な作品です。

その中で、事例としてGEMSのワークショップが“展示”されています。偉大な先人たちの系譜の中に連ねていただくのは、光栄でもあり、恥ずかしくもあり。もっと精進せねばー!

展示は明日までですが、他にも構内いたるところに素晴らしい作品が並んでいるので、お時間がある方はぜひ足を運んでみてください!

▼武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科 卒業・修了制作展
http://vcd.musabi.ac.jp/sotsuten/2018/

何に対しての不安?
2019年01月14日

先日GEMSセンターに来ているインターン生のレポートを読んでいたら、「ワークショップで教材を出すときにオタオタしてしまったので、慌てないように上手くやれるようになりたい」と書いてありました。

これを読んだときに、次の自分の目標をしっかりいているなぁと思うと同時に、どうしてオタオタしてしまうのだろうという思いが湧いてきたので、こんな風にフィードバックを書きました。

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自分が何に緊張しているのか、何が不安なのかをふりかえってみましょう。ワークショップはスタッフも含めてその場にいる全員で学びをつくっていくものなので、一番大切なのはどんな場面からでも子どもたちの学びにつなげることです。

失敗したり不格好なのは悪いことではありません。そこから「何で上手くいかないんだろうね?」と子どもたちに問いかけて、一緒に課題解決をしていけば素敵な学びになりますよね。大人が勝手に失敗して、慌てて、解決してしまったら、子どもたちはどこで学ぶのでしょう?

動きの質を高めるのも大切なことですが、どのような事態になっても子どもたちの学びにつなげられればOKです。〇〇さんの緊張や不安は、自分がちゃんとできるかどうかに意識がいっているからかもしれませんね。子どもたちと一緒に学ぶスタンスも楽しいですよ!
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ワークショップでも授業でも、大切なのは子どもたちがいかに学べるかです。大人がカッコよく立ち振る舞えたかどうかは二の次。自分が思っていたのと違うことが起きても、そこから学びをつくっていければOKですよね。

常に自分が「学びを提供する人」になろうとすると、子どもの前でカッコよくいなければと思ってしまうのかもしれません。でもその時の意識のベクトルは、自分自身に向いているのではないでしょうか?

子どもたちと「一緒に学ぶ人」のスタンスも持ち合わせていると、教室で起きるすべてのことが学びにつなげられます。何が起きても、常に意識は子どもたちの学びの方へー。

自分の出来不出来に割いていた意識を子どもたちに向けるのは、ファシリテーションをちょっとステップアップするコツかもしれません♪

みんなとやるからおもしろい!
2019年01月12日

日本環境教育フォーラム(JEEF)が実施する「環境ユース海外派遣研修」でインドネシアに派遣されるみなさんの事前研修でGEMS。
現地で行われる英語での研修に備えて、英語で「浮く?沈む?」を実施しました。

参加者どうしも今日が初めましてという状況の中で、最初は硬さも見られたものの、一つずつ明らかになっていく物の浮く・沈むにみんなで“一喜一驚”しているうちに場が温まっていきました。

ほとんど全編英語での進行でしたが、さすが海外志向のみなさんだけあって臆せず英語でディスカッション。ところどころ「おろし金って英語で何て言うの?」といった日本独特のグッズに苦戦して笑いあったり。

できないこと、わからないことを温かく笑いあえるチームっていいですよね。きっとこのチームは現地で素敵な時間を過ごすんだろうなぁ。

知り合ってっていくとき自己紹介もいいけれど、同じ探究の場を共有するっていのもお互いの特徴が見えていいものですよ^^

▼平成30年度環境ユース海外派遣研修
http://www.jeef.or.jp/activities/indonesia_training/

考えるって面白いかも!?パート4:第4回先に生まれた者として
2019年01月08日

JEEF機関誌『地球のこども』で連載しているエッセイ、「考えるって面白いかも!?パート4:第四回」が、JEEFのホームページにアップされました!

このエッセイでは、僕が普段のワークショップで感じることや考えたこと、子どもたちから学んだことを書いています。今回のテーマは、「これから先生はどういう立ち位置になるの?」「先に生まれた者として」。

続きはコチラ♪
JEEF機関誌『地球のこども 2018年9月・10月号』

バックナンバーは、コチラからお読み頂けます。ぜひご覧ください♪

 

“雑味”のある学びで思考を動かす
2018年12月28日

2018年のワークショップ納めは&EARTH教室というプロジェクトで環境教育に関わる大学生たちの研修でした。

三重でも好評だった『世界の数学』を使って環境問題やSDGsにアプローチできる思考力を育てるーというワークショップで、体温が上がるほど算数ゲームで遊び尽くしました。

最後のQ&Aコーナーで、「アクティブな学びをつくるポイントは何ですか?」という質問がありました。僕は「雑味があることですね」と答えました。スマートになるほど、抽象化するほど、学びは味気がなくなります。

例えば、「四角柱を斜めに切った断面の面積」を求める問題があります。そもそもこの四角柱は何なのでしょう?実生活で四角柱を斜めに切る場面ってあるのでしょうか?問題を解くのに不必要な思考が動かないように、無駄な情報を排除した感じがしますよね。

これが「ゴジラが上陸してきて光線でビルを斜めに切ってしまったので、雨が入らないように屋根をつけたい。どれだけの大きさの屋根が必要か」という問題ならどうでしょう?ちょっとだけ楽しくないですか?笑

問題の本質に関係ない情報が入っていると、ファンタジーが膨らみます。その“雑味”こそが思考を動かす原動力。楽しさが加わるだけでなく、余分な情報の中から解決に必要な情報を取り出すという力も育ちます。

リアル世界での課題解決は雑味だらけ。教科書の問題だけが得意な子にならないように、いろいろと工夫したいところですね。

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