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イベント報告
かも、台湾に行く #3
2019年05月18日

台湾を代表する彫刻家 朱銘の作品を収める美術館に来ました。

岩をダイナミックに削ったり、金属管を曲げたりすることで人の微細な動きや感情の機微が表現されている作品たちは見事の一言。広大な敷地を活かした屋外展示が多く、のんびりと台湾の光や風を感じながら作品と向き合える素敵な空間です。

この美術館のもう一つの特徴は、幼児教育に力を入れていること。視覚、聴覚、触覚などを刺激して、子どもたちの感性が育つようなアクティビティがたくさんあります。

アクリル板を挟んで座り、お互いに相手の顔をトレースし合うもの。食器が固定された机の上でビー玉や木の玉を転がして音を楽しむもの。こういうhands-onの展示は大人でもワクワクしますよね♪

台北市からは少し離れてしまうのですが、猛プッシュスポットです!

かも、台湾に行く #1
2019年05月16日

GEMSセンターの視察ツアーで台湾に行ってきました。
ブータンでの教育プロジェクトに関わる関係もあって、アジア圏の教育アプローチを学ぶ旅。

初日は、台北市内にある国立の科学教育館に。国立だけあってとにかく大きい!平日だったので、小学校・中学校の遠足で来館している子たちがたくさんいました。

展示はきれいに造られているのですが、知識ベースのものが多く、体験して学ぶhands-onが少なめな印象。スタッフさんもフロア案内係という感じで、依頼されたガイドツアー以外は積極的にサイエンスコミュニケーションすることはないようでした。

それでも、新しく造られたコーナーでは実際に体を使って学べるような展示もあったし、STEAMを意識しているんだろうなぁという部分も見受けられたので、これから変わっていくのだと思います。

外国の科学館は、その国の教育の雰囲気がわかるので楽しいですよ♪

かも、台湾に行く #2
2019年05月16日

台北市から車で1時間ほど行った海沿いにある、野柳ジオパークにやってきました。
ここは、波や風によって削られた不思議な形の岩を見ることができることで有名とのこと。

ガイドさんに案内してもらいながら、なんでこんな形になったんだろう?ここまでなるのにどれだけの年月が経ったのだろう?と想像して歩くのは本当におもしろい時間でした♪

これぞ必殺「妄想歩き」!
珍しい地形の場所を歩くときは、どうしてこうなったんだろう?と想像&ぺちゃくちゃしながら歩くと楽しいんです^^

GEMSだと『砂浜』や『対流』、『石にこめられたお話』といったプログラムで地形の変化について扱っていますが、実際に現在進行形の地形変化を見るとやはり感動しますね。

外国のジオパーク、おススメです!

怪我の功名?
2019年04月18日

GEMSプログラム『グループソルーション』は、各自に与えられた情報カードを組み合わせることで答えを導く論理・数学系プログラム。

しかし、各セッションの答えはガイドには載っていません。グループの全員、そしてファシリテーターが確認してみんなが納得できればクリアーというGEMSらしいプログラムなのです。

実はこのガイド、お気づきの方も多いかと思いますが、何箇所か誤解を招きやすい表現があります。英語を訳したときに日本語のニュアンスがずれてしまったものなのですが、答えが1つに絞れない~と悶々としてしまいます。

そこで、最近はインストラクションに一工夫しています。「答えが1つに絞れる」と言わず、「情報を組み合わせて答えを導こう」とだけ伝えるようにします。自分たちで何回か確認して、スタッフにも確認してもらって、みんなが納得できればそれが答えだよー、と。

答えが1つでないかもしれない可能性があるだけで、探究はぐっと豊かになります。答えが1つになると言われたから“正解”を探すのと、いろいろ検討した結果1つの答えに落ち着くのとでは全然違いますよね。

怪我の功名ではないですが、答えは必ず1つになるという先入観を打破する良いきっかけにしてみませんか?

▼『グループソルーション』のガイド
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45205235

新元号の裏で…
2019年04月01日

新元号が「令和(れいわ)」と発表されましたね。
出典は、日本最古の歌集「万葉集」の「梅花(うめのはな)の歌三十二首」。発表後の談話の中では「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」と意図が説明されました。

しかし、ジャパンGEMSセンターでは、新元号に込められた裏のメッセージを解読しました。「令和(REIWA)」は、

Relaxing
Environment with
Interactive,
Warai, and
Art

「相互作用しあう、笑いとアートにあふれた心地よい環境(Relaxing Environment with Interactive, Warai, and Art)」を目指そうということではないのか!

そうに違いない!よし、目指そう!
ということで、5月以降のGEMSワークショップはREIWAな場づくりを大切にします!

以上、4月1日のひとりごとでした。

笑顔も化学反応
2019年03月28日

GEMS Cafe 47「ビニールの中で大実験〜化学反応」を開催しました。
大人だけでサイエンスを楽しむというコンセプトのGEMS Cafeですが、今回取り上げた『化学反応』はザ・科学実験なプログラム。それを絵本屋さんのサロンでやるというわくわくな設定です♪

ワークショップは、ファシリテーターのムロさんからの「身の回りで起きている化学反応ってどんなものがありますか?」という発問からスタート。洗濯洗剤、フルーチェ、歯磨き粉などいろいろ出てきたあたりから、そもそも“化学反応”ってなんだ?という話題に。

調べてみると「1つ以上の化学物質が変化すること」とのこと。あれ?じゃあ氷が溶けるとかでもいいの?と疑問が広がり、このれから始まる実験ではどんな化学反応が起きるんだーと期待が膨らみます。

実験は、塩化カルシウムとベーキングソーダという2種類の粉にフェノールレッド溶液を混ぜるというもの。それを空気を抜いたジッパー付きビニール袋の中でやると…!結果はやって見てのお楽しみにとっておきますが、写真の表情から推測してみてください♪

ビニール袋の中で起きた化学反応を観察したら、今度は自分たちで条件を変えて「〇〇という反応を起こしたのはどの物質だろう?」と検証するための対照実験をデザインします。

この時間が一番おもしろいんです!
指示された実験ではなくて、自分たちが知りたいことを確かめるための実験をデザインする。あぁなるんじゃないか、こうなるんじゃないかと頭をひねったからこそ、実際に起きた結果を見たときの驚きや感動はひとしおです。

どうせ実験するなら、こころが動く実験がいいですよね!
「笑顔」という化学反応をしっかり記録できました。

▼『化学反応』のガイドブックを購入する
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45211237

“正解”がない学びをしよう!
2019年03月27日

今年度最後の出張は、札幌でのワークショップでした。
1日目は大人向け体験会GEMS Cafeで『食べもので算数』、2日目は日能研札幌のみなさんとの研修という2本立て。

両日ともに話題になったのは、知識を中心とした「コンテンツベースの教育」からいかに脱却するかということでした。もちろん知識が必要ないというわけではありませんが、教育の時間の大部分が“記憶すること”に割かれているのだとすればもったいないですよね。

数年前、GEMSを開発しているLHSの科学者たちと話をしていたときに「何を学ぶか(What)じゃなくて、どう学ぶか(How)が大事なんだ」と言われたことが思い出されます。彼らは、効果的な学び方を探るためにメタ認知(自身を客観視する認知能力)の研究を進めていると言っていました。

メタ認知について書くと長くなってしまうので省きますが、知っておきたいのはすでに子どもたちの特性と発達に合わせた教育の実践が進んできているということ。そして、その流れに合わせて“賢さ(intelligence)”の定義も変わってきていることです。

2020年に向けて大学入試が変わり始めていますが、従来に比べて多様な能力が求められている(尊重されている)印象です。だから最近学校からの研修依頼が多いのかも。。

いろんな子が活躍できる教育の場が増えるといいなぁ。

“液体のプロ”と液体の探検
2019年03月22日

病院などで採取した血液などの検体の分析をして病気の有無や程度を判定する臨床検査に携わっている、とある企業さんにGEMSを紹介しに伺いました。

長期入院をしながら病気と闘う子どもたちに、楽しい学びの時間を提供したいというプロジェクトのアイディア出しにお声掛けいただいたのです。

一つの例として、『液体の探検』の中の「液体分類ゲーム」を紹介。透明なビンに入ったいろいろな液体を、ビンに入ったまま観察&分類していきます。

ペアごとにあれやこれやと試行錯誤するのを見ていたら、あるペアが紙に「にごり」とか「色」と書いて、ビンの番号の隣に(+)と(−)を書いています。

「それはなんですか?」と聞くと、「あっ、普段尿検査の分析してるので、その時の指標で見てます」というので大爆笑!まさに自分の専門を活かした調査!その発想はなかったー!

その観点で見て「この泡立ち方はダメですね」「これは血が混じったような色だから、健康状態が心配です」とか言いながら、りんごジュースやはちみつを分類しているのがおかしくておかしくて(笑)

同じアクティビティをしても、専門によってこうも変わるんだなぁと感心した一日でした。

コミュニケーションってなんぞや?
2019年03月21日

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所が企画した、テクニカルワークショップ「研究をみせる:科学コミュニケーションの理念と技」に登壇させていただきました。

タイトルにもあるように、言語学や文化人類学を研究している方たちが、ご自身の研究を一般の方にわかりやすく伝えるためのコツを学び合おうという今回のワークショップ。人文学のジャンルでは珍しい試みだそうです。

さてさて、今回話すにあたって、ふと「コミュニケーション」ってなんだろう?と語源を調べてみました。
そしたら、

communication
→ com-「共に」mun「変わる」
→ お互いの認識を変えること
→【名】やりとり

ですって奥さま!
お互いに影響を与え合うから、やりとり。どんなに上手にやったとしても、一方的に伝えているうちはコミュニケーションとは呼べないってことですよね。

じゃあ研究者が一般の人と“コミュニケーション”する意味ってなんでしょう?一般の人からすると、自分が知らなかった専門的な世界を知ることができます。そして研究者側は、非専門家の素朴な反応や疑問から、研究に新たな視点を得られる可能性が生まれます。

もちろんそれがすべてではないけれど、コミュニケーションを標榜するならば、自分も相手からの言動に対して柔軟でいるということ(変化に対して頑なでないこと)は大切ですよね。

その姿勢があれば、学校の先生も、生徒からのフィードバックによって自分の教え方をふりかえることもできたり。普段あまり意識していないけれど、奥が深いなぁ。

“コミュニケーション”の大切さを改めて考えた時間でした。

春の福島ツアー #3
2019年03月13日

福島をバスで横断して、いわきにやって来ました。3日目は、今年で7年目となるいわきの幼稚園ワークショップ。
年長組29人の子どもたちと『アリのおうち』を楽しみました。なんとこのGEMSが卒園前最後の教室活動とのこと。いつも以上に身が引き締まります。

いやー、それにしてもどうして小さい子ってこんなにアグレッシブでクリエイティブなんでしょう!質問しているわけでもないのにどんどん発言してくれるし、同じクラフトをしていても自分のイメージに合わせてどんどんカスタマイズしていきます。

それが現実とは異なるファンタジーなことも多々ありますが、GEMSではそのファンタジーに寄り添いながら想像力を育みます。一人の女の子が、「かも見て〜!」とニコニコ顔のアリさんを見せてきたときのやりとりが印象的でした。

 

かも:あらニコニコだね。そのアリさんはどんな気持ちなの?
女の子:うれしい気持ち!
かも:そうかぁ。なんでうれしい気持ちなの?
女の子:んー、パーティーしてるから!
かも:あ、もしかしてお菓子食べてる?
女の子:うん!そうだよ!

そういえば、冒頭でアリはお菓子を食べるって話で盛り上がっていたなぁと、そこからこの女の子のストーリーがつながり続けていることに感心しました。

かと思えば、隣の子はアリの巣の中に福島名産のモモを描いている。「やっぱり福島のアリはモモが好きなの?」と聞くと、ちょっとはにかみながらコクンと頷いてくれました。かわいい♪

最後はビニール袋に入った先生たちをエサのイモムシに見立て、わーきゃー言いながらみんなでレッカー。こういうのをアリ叫喚っていうんだろうなぁ。

東日本大震災から8年が経ち、9年目のスタートとなる12-13日に福島・いわきでワークショップをさせていただき、特別な時間を過ごすことができました。

これからも日本中の子どもたちが楽しい学びに出会えるよう、GEMSにできることをコツコツと頑張っていきます!

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