BLOG

イベント報告
ミツバチを学ぼう
2019年12月14日

つくば市で開催されているミツバチサミット2019に参加してきました。
以前トレーニングを担当した筑波大の学生グループSCOUTが、GEMSベースのブースを出すということでサポートに。

日本語未翻訳の『Buzzing A Hive』というミツバチのプログラムなのですが、ミツバチのからだのつくりや、巣の構造、暮らし方など多方面から学べるGEMSらしい内容です。

見ていてふと思ったのですが、ミツバチっていろんなテーマに接続できるんですよね。生きものはもちろん、食、森、水、経済、建築などなど。

さらにアプローチとしてもロールプレイ、アート、調理など多様。これは深掘りする価値のあるプログラムだーと改めてわくわく!

来週末に親子講座でもやるので、興味がある方はぜひ〜♪

おはなしサイエンス「ゆかいなはちのす」
http://japangems.org/jeef/ohanashi_24.html

GEMSな職場体験
2019年12月03日

夏にお手伝いした日本水産株式会社(ニッスイ)さんの子ども参観イベントを、株主通信(事業報告書)に掲載していただきました。

子どもが親の職場を見学するのが子ども参観。約20年ぶりに実施することになり、GEMSセンターが企画&ワークショップを提供いたしました。

当日朝、子どもたちは親と一緒に出勤し、まずは会社説明を聞きます。ここで登場したのはなんと的埜明世社長!今回の企画を提案したところ、ご多忙の合間を縫って自らプレゼンターに手を挙げてくださったのです。
(社長自ら会社説明受けるってすごい…!)

ニッスイさんが海の恵みをいただいて製品を作っていること、またその際に海を汚したり荒らしたりしないように気を付けていることが紹介され、じゃあ海が汚れたらどうなってしまうのか実験しよう!ということでGEMSワークショップ『砂浜』のはじまりはじまり~。

海が油で汚れてしまったら、海の生き物たちはどうなるのだろう?この油はどうしたら取り除けるのだろう? と、予想と実験をくり返しながら海の大切さを学びます。さらに、マイクロプラスチックについての実験もプラス。

「君たちのお父さんお母さんは、海が汚れてしまわないようにお仕事を通じて考えているんだよ」と伝え、最後はここまで学んできたことをもとに、「自分が夏休みに、海のために取り組むアクション」を企画書にまとめました。

書き上げた企画書は、親とその上長に提出(笑)チェック、押印してもらい、家庭に持ち帰りました。お仕事を見るだけでなく、体験し学ぶというGEMS的な職場体験ができました♪

▼ワークショップの詳しい内容はこちら
http://www.jeef.or.jp/blog/nissui_csr/

▼NISSUI REPORT
http://www.nissui.co.jp/report/pdf/105_nissuireport.pdf

GEMSセンター初岐阜!
2019年11月24日

第3回キャタリストフォーラム(主催:中部科学技術センター)で『カラーアナライザー』のブース出展をしてきました。

3年連続で呼んでいただいていますが、今回は岐阜や愛知のGEMSリーダーさんたちにお手伝いしてもらってたくさんの参加者のみなさんとカラフルな探究を楽しみました!

初めての場所でやるワークショップは、やっぱり新鮮で刺激的。次はどこでGEMSしようかなぁ♪

P.S.
会場のぎふメディアコスモスは、近未来のコミュニティスペースという感じで本当に素敵!老若男女すべての人に心配りされた、スタイリッシュてハートフルな空間でした。

みんなの森ぎふメディアコスモス
https://g-mediacosmos.jp

公益財団法人中部科学技術センタ

http://www.cstc.or.jp

『カラーアナライザー』
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45209144

世界は色であふれている!
2019年11月11日

早稲田大学で『カラーアナライザー』のワークショップ。
学校心理学特論という、教育関係の仕事を目指す人が多い授業だったので、学習指導要領とつなげやすいプログラムを選びました。

特別なフィルムを使って透明な光の中に含まれる色のエッセンスを観察したり、身の回りのものを赤・緑のカラーセロファンを通して見ると色が変わる不思議を楽しんだり、あっという間の90分。

特に、教室を飛び出しての色の観察ツアーは、とてもほっこりした探究の時間でした。おもしろい変化を発見すると、自然と呼び合って見つけたものを共有して歓声をあげる姿は、大学生ながら微笑ましい♪

お日様が燦々とふり注ぐ室内で、自分の内側からじんわりと好奇心とモチベーションが湧いてくるのを感じてもらえたようでよかったぁ

生きること。学ぶこと。
2019年11月10日

抗体検査などを行なっている企業みらかホールディングスさんの社会貢献の一環として、病院内の学校(院内学級)の子どもたちとGEMSしてきました。
さまざまな理由で中〜長期入院している小中学生が通うのが院内学級。体調によって出欠が左右されるので、当日まで人数、学年、症状などが確定しない中でのワークショップでした。

液体の特性を多方面から探究する『液体の探検』をやろうと思っていたのですが、行ってみると先生が「ベッドに寝たまま参加する子がいます」とのこと。液体がこぼれてはいけないので、ビンに入ったままいろいろな液体を観察するアクティビティだけ実施することに。

ファシリテーションをベースにしているGEMSのアプローチはこういうときに強い!内容が変わったとしても、発問を工夫することとで当初と変わらない学びをつくることができます。

最初は緊張している生徒さんが多かったので、ペアでやるアイスブレークを長めにやってから本題へ。ビンを振ったり転がしたりしながら、「これは振ったら泡立つよ」「こっちは泡立つけどすぐ消えるな」などと分類していきます。

みんなが盛り上がっている中、1グループだけ表情暗く固まっているところがありました。発問しても目が合わず、アクティビティを変えても反応がありません。(終了後に、心療内科に入院されている生徒さんだと伺いました)

さてどうしようかと考えたときに、そういえばペアのアイスブレークは楽しそうにやっていたなと思い出しました。一対一でなら関係がつくれるタイプなのかと、急きょ流れを変えて予備で持ってきていた『世界の数学』のゲームへ。

これがビンゴで、さっきまで固まっていた子たちに笑顔が戻り、先生を相手に「もう1回!次は勝つから!」と何回も何回もチャレンジしていました。普段はお はじきを使ってやっているゲームも、付箋を使うことでベッドに寝たままでもプレイできるようにアレンジ。みんなで楽しく学んで終わることができました。

子どもたちには、こんなメッセージを伝えました。
「今やったゲームは“こう勝ちたい”ってゴールを描いて、そのために一手目にどう動こう、次はどうしようって考えたでしょ?それは、自分は将来こうなりた いとか、退院したらどうしようとか、そういうことをイメージして、そのために今から何をしようって考えるのと一緒。みんなの未来のためにたくさん学んでく ださい」

今回強く感じたのは、子どもたちは本来学ぶ意欲に溢れているということ。ただ、提供されるコンテンツやアプローチが合わなくて意欲に蓋をしてしまうことが あります。もし僕が心療内科の子たちの様子に気づいて活動を変えなければ、ベッドの子がいるのにおはじきにこだわり続けていたらー。アセスメントって大事 ですね。

最後に、ゲーム盤をプレゼントすると伝えたら子どもたちも先生たちも大喜び。校長先生いわく「院内学級だと、安全性の問題とかもあってなかなか体験的な学びができないんです」とのこと。これからも続けていきたい活動です。

考えるっておもしろいかも!?
2019年10月31日

日本環境教育フォーラム(JEEF) の機関誌「地球のこども」で連載しているコラムの最新回が公開されました。
今回は、子どもたちの遊びと学びをつなげるファシリテーションについて書きました。

ワークショップをしていると、子どもたちが遊びと学びの境界線をボーダーレスに行き来する姿をよく目にします。ただ遊んでいるように見えて、実はそこから重要なことを発見していたりするので、ぱっと見の判断で注意することはありません。

でも、遊びが「おふざけ」になってしまっている時は軌道修正が必要です。

(続きはこちらから読めます)

かも、再びブータンに行く #4
2019年10月19日

首都ティンプーから車で1時間ほどのパロという街にある教員養成大学でワークショップをしてきました。
パロはブータンで唯一の国際空港があり、ブータンの入り口ともいうべき大きな街。パロ教育大学には、小中学校の先生を目指す学生が約1,000人学んでいます。

今回は、一年生33人と算数をテーマに2時間のワークショップ。「池に飛び込めゲーム」と「3人のモリス」(それぞれ『カエルの算数』『世界の数学』より)をやりながら、正解が1つでない算数と、そこで育まれる力について考えていきました。

ブータンの教員は子どもたちにすぐ答えを教えたがって、考える時間をあまりとらないと各所から伺っていたのですが、まだ入学したての彼らは効率や成果より も考えることが大好き。わいわい話し合いながら算数ゲームを楽しんでいました。(ブータン人女子大生とモリスを本気でやって負けました笑)

素敵だなと感じたのは、学生たちに「算数って答えが1つに決まる学問だと思う?」と聞いてみると、ほとんどの学生が即座に「ノー」と答えるのです。でも、 「算数の成績つける時って答えが合っているかどうかで見がちじゃない?」と聞くと、それは「イエス」だそう。ブータンは小学3年生から数年おきに全国テス トがあって、その成績で行ける学校が決まったりするので、どうしても評価の最重要ポイントがその点数になってしまうらしいのです。

正解が1つじゃない算数をしたいけれど、それを評価する手法や仕組みがないから結局は知識重視になってしまうー。ブータンの教育課題の一つを垣間見たような気がしました。

 

ワークショップの最後に、学生たちにこんなメッセージを伝えました。

「子どもの頃に今のブータンの状況をイメージできてた人はいますか?(全員首を横に振る)そのぐらいブータンはどんどん変化していってるってことだよね。 じゃあ、みなさんがこれから担当していく子どもたちが大人になる頃は、どのようなブータンになっているかイメージできる?(また全員首を横に振る)

イメージできないとしたら、それは答えが1つに決まっていなくて様々な可能性があるということですよね。答えが1つに決まっている社会なら、その中で求め られている知識やスキルを与えればいい。でも、答えが決まっていない社会で生きる子どもたちを育てるなら、今日やったゲームと同じように、いま・ここを積 み上げていく学びを大切にするしかないと思うんです。

そして、その学んでいく過程を子どもたちが嫌になってしまわないように、楽しい学びが大事。今日皆さんが楽しそうにしている様子を見ていました。でも、楽しさも幸せも一人ひとり形が違います。こういう風に楽しめ!と限定されたら楽しめないですよね。

それぞれの形で楽しめる学びがあるクラスをつくっていってください。そういった学びが積み上がっていくと、国の幸せGNHにつながっていくのではないでしょうか?みなさんがブータンらしさの上に、新しい教育をつくっていってくださるプロセスをご一緒できると嬉しいです」

学生たちは真剣な顔をして聞いてくれました。スマホで録音しながら聞いてくれている子もいました。

終了後に学長の先生とお話しさせていただきましたが、ブータンらしく「過去を尊重し、今を大切にし、未来に想いを馳せる」ことができる先生を育てたいと仰っていました。西洋化ではない、ブータンの価値観に根ざした教育改革が始まろうとしています。

かも、再びブータンに行く #3
2019年10月18日

ブータンのJai Bir Rai教育大臣と教育について意見交換させていただきました。
日本でいうところの文部科学大臣に相当する偉い方ですが、さらにブータンの学校教育部門、カリキュラム作成部門、教育評価部門それぞれのディレクターという、ブータンの教育をデザインされている主要メンバーを集めていただいての貴重なミーティング。

とにかくいろいろな話が出たのですべては書けませんが、日本が培ってきた教育のアイディア(失敗経験も含めて)や、GEMSのアプローチにとても期待していると言っていただきました。政権が変わり教育改革がはじまってはいるけれど、理数教育に弱さを感じているそうです。

この教育改革の話が特におもしろかったのですが、ブータンといえば国民総幸福量(GNH)という指標を生み出したことで有名ですよね。なので、教育の中にもGNHの価値観(value)を取り入れているとのことでした。

カリキュラム作成のディレクター曰く「価値観(value)、スキル(skill)、知識(knowledge)の順で大事にしている。他の2つに比べて 遥かにvalueが優先されます」とのこと。これまでのコンテンツベースの暗記型教育から、応用ができる力や、多様性を重視した教育(Skill & Value Based Education)にシフトしていこうとしているのだそうです。

さらに、学校教育のディレクターは「GNHに根ざした教育を探ることは、ブータンの子どもたちが幸せになるだけでなく、世界中の子どもたちが幸せになる方 法をつくることにつながります」と続けて仰いました。国内のことだけでなく、自分たちの教育改革で世界の幸せまで意識していこうという姿勢は、“誰も取り 残さない(No one will be left behind)”を体現しているかのようですね。

現在の国王様も、国にしっかりと根ざし、かつ、グローバルに活躍できる人材育成を望んでいらっしゃるということもあり、その土地ならではの教育アプローチ(Placed Based Learning)を模索し始めたブータン。

近代化とともに急速に進む経済発展の波に負けて、ブータン人として大切にしてきたものを手放してしまわないような、柔軟で強靭なリジリエンスと思考力をもった子どもを育てる教育のチャレンジが始まっています。

そのような動きの中でGEMSがどのように貢献していけるのか、ジャパンGEMSセンターのチャレンジも始まったばかりです。

かも、再びブータンに行く #2
2019年10月17日

3年生に続いて、4年生とは『カラーアナライザー』のワークショップ!
学年的に色の波長など知識の部分は割愛して、秘密のメッセージづくりを中心にやりました。

まずは、回折格子(分光シート)を通して電球の光を見てみると、白い光の中に隠されたさまざまな光の色が虹のように現れます。ブータンでも虹は7色という のが通説らしいのですが、子どもによっては「僕は6色にしか見えないけど?」「わたしは9色見える!」など意見がバラけます。

そこで、色の見え方は一人ひとり違うんだという話をします。1つの理由は、全く同じ身体の人はいないから。もう1つの理由は、色は名前がついていないと認 識できないから。アフリカのある部族の人は虹が2色にしか見えないんだよーという話も添えつつ、色の見え方に正解はないから自分の見え方を大事にしてねと 伝えました。

そこから、赤と緑のカラーセロファン越しに物を見ると色が変わる不思議を体験します。これに子どもたちは大盛り上がり!お互いの民族衣装の色の変化を楽しんだり、教室の掲示物を見たり、「何でこうなるのー!?」と不思議の世界にどっぷり浸かっていきます。

じゃあ色が変わる仕組みを使って、赤(緑)のセロファンを通してみると読める秘密のメッセージを描いてみようというのが次のステップ。ここで驚いたのは、 子どもたちが躊躇せずに描き始めたことです。完全に仕組みを理解しているわけではないのに、とりあえず描いてみて、上手くいかなかったら調整してと、 Try & Errorのモードにスッと入るのです。

全てのブータンの子がそうではないかもしれませんが、前回も含めてこれまで見てきた子たちは、「先行知識がなくてもとりあえずやってみる」という姿勢が日本の子たちよりも強い感じがします。だから、GEMSのような体験学習は特に合うんだろうなぁ。

最後に、世界の見え方について話をしました。今日やったように、色の見え方は一人ひとり違う。つまり、一人ひとりの見えている景色が違うんだ。世の中には いろんな見方があって、みんながハッピーになるためには一つだけの見方で押し通すことは難しいかもしれないね。自分はこういう風に見えてるんだよってこと を、他の人とどうやって共有できるかなぁ?

国民総幸福量(GNH)を重んじるブータンだからこそ、多様な意見や価値観を疎外することなく進んでいってほしいという願いも込めて話しました。これから変わっていこうとしているブータンの教育に、少しでも貢献していきたいなぁと改めて感じた2時間でした。

かも、再びブータンに行く #1
2019年10月16日

ティンプーにある私学ペルキル・スクールで、小学3年生の子たちと『カエルの算数』のワークショップをしてきました。
「今日は算数をやるけど、ノートも鉛筆も使わないよ。使うのはみんなの頭と、心と、体だけ」という投げかけから始めると、不思議そうな顔をする18人の子どもたち。

1番〜12番まで12匹のカエルを並べて、2つのサイコロを振った出目の合計の番号のカエルが1マス進めるというルール(例えば、2と3が出た場合2+3=5番のカエルが進む)の「カエルの池ゲーム」にチャレンジしました。

ゲームを始める前に何番のカエルが1着になるか予想を聞くと、10番・11番といった大きい番号や、2番・3番といった小さい番号を予想する子が半分ぐら い。理由を聞くと、「サイコロ2つ降るんだから大きい数が出るでと思う」という子や、「速そうな色をしているから」という子もいます。日本の小学生だと確 率で考える子が多いのですが、ブータンの子は感覚的な子が多い印象。

ゲームが始まって20回ほどサイコロを振ると、(今回は珍しく)6番〜8番あたりのカエルがよく進みます。そこで、さっきと変えてもいいからもう一回何番が1着になると思うか予想を教えて〜と聞くと、ほとんどの子が7番の周辺に予想を変えたのです。

この柔軟さと、目の前の状況から思考する力!無理に頭で考えようとして動けなくなるのではなく、いま起きていることを観て柔軟に判断していけるのはすごいなぁ。。

ゲーム終了後に確率の解説をして、これに気づいていた人いる?と聞くと、意外と確率で考えていた子が少ないので二度驚きました(笑)ブータンの子たちは、純粋に目の前の事象と向き合っているのですね。

ちなみに、このクラスの入り口にはClass-3 is very hungry for learning(3年生は学ぶことにとっても飢えてるの!)の張り紙が。その期待に答えられたかなぁ?笑

1 / 1012345...10...最後 »