BLOG

イベント報告
アメリカ滞在記 #2
2018年09月22日

2日目の午前は、GEMSの本拠地ローレンスホール科学教育研究所(LHS)で、新しい体験学習プログラム「Amplify Science」のスタッフワークショップに参加してきました。

Amplify Scienceは、LHSとアメリカの教材会社Amplifyが提携してつくった新しいプログラムで、幼児〜中学生を対象にアメリカのほとんどの州で採用されているそうです。

この1つ手前のSeeds of Science/Roots of Reading®というプログラムは、GEMSのアプローチに言葉の力(Reading, Writing, Talking)を育てるエッセンスが追加されたものでしたが、Amplify Scienceではさらにモデルをつくる(Visualize)ことが新たに加えられました。

これは仮説を立てたり、PC環境でシミュレーションしたり(なんとガイドも電子化されてた!)しながら、Engineeringに通じる力を育てるのが目的とのこと。ついに LHSがデジタルに手を出したというのも衝撃ですが、なんともSTEMっぽいですね。

このようなプログラムの変化を、LHSのディレクターJacqueline Barberは、「GEMSという核があって、その周りに少しずつ貝殻を重ねていくような感じ」と表現していました。基本はいつまでもGEMSよ、と。

権利の関係であまり細かく書けないのですが、もう一つの大きな変更点は、学習課題をTopic(事柄)からPhenomena(事象)に転換したこと。

例えば、物質の三態変化を学ぶにしても、先生が「液体はこうだよ、固体はこうだよ」と一つずつ教えるのではなく、『木星にある“湖”を調査する』という学習の中で三態変化だけでなく、天体、宇宙船設計などと合わせて一気に学びます。

これは2013年に出たNext Generation Science Standards(NGSS)の影響が強く出ています。NGSSの序文でも書かれているのですが、科学の発展によって学ぶべき事項が増えすぎた結果、Topic(事柄)で単元をつくると学年に収まりきらなくなる事態が起きたのだそう。

そこでPhenomena(事象)ごとに単元を作り変え、一つの学習課題の中で複数のTopic(事柄)を扱うことにしたとのこと。こうすることで、一つの単元に避ける時間数が増えるから、長い期間同じ内容に触れることができて学習が深まる!

細かく単元を区切ると次々に終わらせなければいけないけれど、単元を長くとれるようにする。これはすごい転換!相変わらずおもしろい発想をするなぁと内容よりも考え方に感心したワークショップでした。

▼Amplify Science
https://www.amplify.com/curriculum/amplifyscience

アメリカ滞在記 #1
2018年09月21日

無事サンフランシスコに到着しました。
天気は快晴、湿気も少なく快適です♪

今日は時差を戻しながら、市内の本屋さんやショップを見てアメリカ社会の“今”を感じています。

おもちゃ売り場を見てみると、STEMやSTEAMと銘打たれたキットが増えていることに気づきます。STEAMはSTEM(Science, Technology, Engineering, Massmatics)にArtをプラスしたもので、日本でも注目されている理数教育のコアコンセプトです。

 

STEMと書かれているものとSTEAMと書かれているものとで何が違うのか比べてみたところ、一つは「自由度」のように感じました。STEM教材は、たとえいろいろなことができたとしても(20個の実験ができる!みたいに書かれていても)決められた枠組みの中での自由になります。

それに対してSTEAM教材は、オリジナルのグミを作ろうみたいに、材料の組み合わせや配合を変えると限りなくいろいろなことができるというような印象。色がカラフルなものが多いのも、バリエーションを増やすためなのかも。

アート=オリジナリティ(創造性、自由性)という感じなのかしら。ふむふむ。

大阪の小学校で恩返しワークショップ
2018年09月05日

大阪箕面市にあるアサンプション国際小学校で、出前授業と、職員研修をさせていただきました。

2年前からGEMSリーダーの先生を中心に各学年にGEMSの導入を進めてくださっているご縁の学校なのですが、先の大阪北部を襲った大地震、そして大雨では学校が休校になるなど、子どもたちへのストレスがかかる時期を過ごされていました。

GEMSをとても大切にしてくださっている学校なので、センターとして何か貢献させてもらえないかと打診して、今回の訪問が実現したのです。

午前中は小学2年生の子たちと『砂浜』のワークショップ。油が海岸に流出し、砂浜の環境とそこにいる生きものがピンチになるーというアクティビティを行いました。

このアクティビティの醍醐味は、各グループから1人ずつ前に出てきて違う場面を観察し、見たことを残りのメンバーに報告するところですが、グループごとに絵を描いたり、箇条書きで伝えたり、4コマ漫画にしたり、聞く人がわかりやすいように工夫していたのが印象的でした。

そして、油で真っ黒になった海鳥のショッキングな写真を見せるとき、

かも:各グループに写真を置いていくけど、きっとみんなギャー!とか叫ぶから、全部配り終わるまで裏のままにしておいて。

子どもたち:そんなギャーなんて言わへんよー(笑)

かも:めくっていいよー。

子どもたち:ギャァァァァァァァアア!!イヤァァァァァアア!!!

さすが大阪の子たち、2年生でも“振り”とリアクションがしっかりしている!
先生曰く「遺伝ですね」とのことでした(笑)

午後は、先生方と『たったひとつの海』と『世界の数学』にSDGs(持続可能な開発目標)を絡めたワークショップ。こちらもわいわい楽しかったなぁ♪先生方の探究に向き合う姿勢がとても素敵でした。

こちらから元気をお届けしたいとお願いした訪問でしたが、むしろ僕の方がエネルギーをいただきました^^
2学期からも素敵な先生と子どもたちがいるアサンプション国際小学校を応援しています!

▼アサンプション国際小学校のHP
https://www.assumption.ed.jp/primary/

幼稚園児に教えてもらったこと
2018年08月07日

都内の幼稚園で夏休みの特別講座&職員研修を担当させていただきました。
午前中に子どもたちと『カエルの算数』を行い、午後からは解説付きで先生たちともう一度同じプログラムを体験するという初めてのパターン。

子どもたちとのワークショップは、ヒーローショーでも観に来たのかというぐらいの大歓声。

「はぁぁぁあい!はぁぁぁあい!!」
「みどりさぁぁぁん!みてぇぇぇ!!」

お気に入りのボタンを見つけるだけでこんなに熱狂できる純粋さが羨ましい!一人ひとり好きなボタンは違うけれど、それぞれに「ピカピカだから」「つるつるだから」など理由があって選んでいるのがおもしろいです。

午後から先生たちだけで同じことをやりましたが、大人は大人で様々な理由があってやっぱりおもしろい♪特に幼稚園の先生たちは本当に発想豊かというか童心を大切にされているので、涙出るぐらいみんなで笑い合いました。こういう研修って楽しいなぁ。

そこでも伝えたのですが、今日『カエルの算数』をやっていて、このプログラムの大切なメッセージの1つは“人との違いを楽しむ心を育てる”ことなのではないかと思いました。

お気に入りで選ぶボタンも、ボタンの仲間分けの方法も、人によって視点が異なります。そこで「答え」を絞るのではなく、いろんな考えがあっておもしろいねということを幼児期に味わえるのって、とても大切じゃないでしょうか。

自分と違うことを受け入れられなくて起きるいじめ、人と違うことで損なわれる自尊心、どうにも人と違うことはネガティブに捉えられているような気がしています。

人と違うボタンを選んでも、それを堂々と掲げられる子どもたちがとっても眩しく見えた今日のワークショップでした。

 

▼『カエルの算数』のガイドを見る
http://japangems.shop-pro.jp/?pid=45209676

ちょっといい話
2018年08月01日

先週の研修でご一緒した小学校の先生から、「かもさんに教えてもらった算数ゲーム(『世界の数学』のもの)2年生の子とやって、見事に負けました」というメールがありました。

「僕もおととい3年生の子に負けましたよ」と返信すると、「子どもが勝つという事は、日本の未来が明るい証拠ですよね。良かった、良かった!」というお返事が。

こういう考え方って素敵だなぁ。
大人にもプライドはあるけれど、子どもたちが自分を越えていくことを素直に喜べる人でありたいですよね。簡単に越えられないような壁でもありたいけど(笑)

僕も目の前の子どもたちに越えていかれる日を待ち望みながら、ワークショップに励みます。

体育でもGEMS!?
2018年07月29日

GEMSブランチの日能研さんと一緒に、3日間連続の横浜市教員インターンシップを担当させていただきました。
横浜市内の公立校に勤める先生方が、夏休みを利用して企業で学び、教育について新しい視点を得ることを目的としている事業で、今回は24名の先生が参加。おもしろい試みですよね。

今回のテーマは「日能研社員として、学校にGEMSを売り込む企画書を作成する」こと。“先生”とは違う立場から教育を見つめ直すこと、GEMSを授業に導入するための接続点を探ることで地震の教育活動の可能性を広げることなどをねらいにプログラムを組みました。

GEMS体験から始まって、体験学習理論やMI理論の解説、日能研の教育アプローチについての情報提供など、朝から晩までフルコース。さすがの先生方も、慣れない設定と盛りだくさんの新しい情報に、2日目にはすでにお疲れのようでした。

しかし、3日目になると何かがつながったかのように、各グループともに企画ディスカッションが白熱!見ているこちらが思わず交ざりたくなるような、わくわくする話し合いがあちこちで起きていました。

出来上がったアイディアも素敵で、

・社会科で身につけたい「多面的に世界を捉える視点」を養うために、『環境探偵』や『文化遺産調査』を活用する。

・小学校で教科化される英語の時間に『カエルの算数』や「浮く?沈む?」をやって、英語力だけでなく思考力や発想力を育てる総合学習にする。

・体育でチームスポーツをやる導入として『世界の数学』をやり、戦術や相手の動きを読む視点を伝えることで、考えながら動く体育を実現する。

・授業が終わるごとに生徒に一言フィードバックを書いて渡す。そうすることで、生徒のラーニングサイクルが回りやすくなるし、それが積み重なることで、成績表の数字の根拠が明確になる。

などなど。どうです、聞いただけで心惹かれませんか!?
他にもたくさんのアイディアが出てきて、本当に素晴らしいフィナーレでした!

センターが考えている以上に、授業で活用でいるアイディアはたくさんあるのだなと感じられたのは大きな収穫でした。何よりそれを現場の先生方が考えてくれたので現実的!

よーし!せっかく作ってくれた企画があるので、夏の間に売り込むぞー!!

子どもたちの“好き”と“得意”を活かした教育
2018年07月24日

今日は神奈川にある特別支援学校(養護学校)で、先生・保護者・地域の方を対象とした夏季公開研修を担当させていただきました。

「子どもたちの主体的な学び」を今年度の研究テーマにされているとのことで、GEMSに採り入れられているMI(Multiple Intelligence)の話を中心に、子どもたちの“好き”と“得意”を活かした授業のつくり方についてご紹介。

  

とはいえ、2時間ただ聞いているだけじゃGEMSじゃない!約100名という大規模な研修でしたが、OHPを使った『カエルの算数』の読み聞かせ、3つのブースを回って「液体分類ゲーム」や「浮く?沈む?」といったGEMSアクティビティを体験する時間も設け、大勢でわいわい楽しみました♪
(夢中になってて写真撮り忘れた。。)

普段と違い、特別支援学校の指導目標に合わせてGEMSを紹介するのは新鮮で、ドキドキでした。同行してくれたGEMSアソシエイトのあべまり(阿部 麻里)さんに散々弱音を吐いては叱咤される出番前。。

でもアンケートを見ると、先生たちもアクティビティを楽しんでくれたようですし、GEMSやMIのアイディアに共感して、早速授業に取り入れたいと書いてくださった方も結構いらっしゃったので一安心^^;

まだまだ課題はあるけれど、特別支援学校の中で活かせるGEMSや、MIのアイディアについてお話しできて、また新しいドアを開けることができた気持ちです。今年はいろんなことにチャレンジするぞー!

森の中で遊ぶのって気持ちいい!一年に一度のとびっきりのサイエンス!
2017年04月29日

今回は新宿御苑で『木のおうち』の親子ワークショップ。本物の森の中が会場です。
土を踏みしめ、木々の揺れる音や鳥の鳴き声を聞きながら過ごす時間は、とても魅力的ですよね♪

IMG_6316

まずは、自分が木になってみよう!からだを支える足は根っこ、おなかのあたりは幹、手は枝。
みんなの木はどんな木かな?立派な木にはモモンガさんがやって来たりして…

IMG_6288

本物の木を見てみよう!いつもはあまりじっくり見ることのない木の表面に興味津々。
「なんか穴があるよ」「ここにアリさんがいる!」など、発見の声がどんどんあがります。

IMG_6311

IMG_6329

さぁ、次は木に住んでいるフクロウについて知ってみよう。どんな特徴があるかなぁ?

IMG_6343

みんなで鳴きまね「ホ~ホ~」

IMG_6335

自分でフクロウさんを作ってみよう。
「どういう向きで羽をつけようかなぁ…」絵を見ながら、慎重にパーツを貼っていきます。

IMG_6360

IMG_6359

フクロウさんは木の“うろ”につくったおうちに入れてあげよう。クッションも入って住み心地よさそう♪

IMG_6369

さぁ、最後は狩に出発だ!森の中に隠れている獲物めがけて一斉に襲い掛かるやんちゃなフクロウたち!
あっという間に全部狩られてしまいました。からだ全体を使って学ぶって楽しい♪

IMG_6393

GEMSプログラム『木のおうち』(対象:幼稚園~小学2年年生)より

今年最初のCafeは。。。。
2013年01月08日

皆さま、本年も宜しくお願いいたします!

いつもブログをアップしてくれているアルバイターかもくんが、今週修論提出でお休みのため、代理で書かせていただいている柴原です。(かもくん、がんばれ~!)

今週末は、いよいよ今年初めてのGEMS Cafe開催です。

先ほど、講師ゆみさんから送られてきた「ペンギンとヒナたち」の進行案を見て、すでにわくわくしています。

小さい子どもたちといっしょに楽しみながら、探究するヒントがちりばめられていますよ。

まだお席に余裕がございますので、(といっても直前に埋まりますのでお早目に)ぜひ、お立ち寄りください!

詳細・お申込みはこちらから:

http://japangems.org/event_cafe/

 

(あとこっそりと、2月Cafeの詳細もすでにアップされています♪)

8月11日+12日リーダーワークショップ【東京】お申込み延長しました!
2012年07月31日

実施決定です!
お申し込みを、8月6日(月)まで延長しました。
わずかですが、枠がありますので、お早目にお申し込みください。
http://japangems.org/teach/workshop/

(満席の場合は、キャンセル待ちとなりますので、ご了承ください。)

10 / 11« 先頭...7891011