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イベント報告
どうして探究は止まらない?
2021年07月07日
先日、港区立エコプラザ主催のオンライン環境講座で、最近大人気の「浜辺の油」のワークショップをやりました。
親子約30組にご参加いただいて、油が流れ込んだ海に見立てたカップの中から、油の除去にチャレンジします。今回は親子講座ということで、保護者の皆さんにも役割がありますよーとお伝えしてスタート。
おうちにあるもので油が取れそうなものがあれば何でも持ってきていいよ〜と伝えたところ、最初はキッチンペーパーや新聞紙など無難なところから始まって、スポンジ、コーヒーフィルター、筆、段ボール、穴を開けたビニール袋など、どんどん発想が広がる広がる。最終的には自分のTシャツを入れ出した子がいて、それ大丈夫!?って聞いたらむしろお母さんがけしかけていました笑
最近のGEMSセンターのオンラインの合言葉は「お父さんお母さんを仲間に」。ワークショップ中にお父さんお母さんが家事をしていたりすると、画面の中のワークショップと画面の外の日常の間で子どもたちがいまいちノリ切れない時があります。それを保護者の方にも参加してもらうと、子どもがいる部屋が全部ワークショップスペースになります。隣ですぐに感動を共有できる仲間もできます。
散々盛り上がった探究を、最後は海に油が流れ込まないためにお家でできることという環境教育的な内容につなげていきます。でも探究が充実していればこれは簡単です。今日実験したものの中で油をよく取り除けたものを使って、食器を拭き取ってから洗ってねと言うぐらい。お家にあるものを使って実験しているので、日常への接続もスムーズです。
オンラインワークショップにおいて子どもたちの探究を止めないコツは、保護者を探究仲間に引き入れることと、お家にあるものを使って探究を作ること。オンラインにはオンラインなりの探究のつくり方があるのです♪
子どもの世界に、大人が入る。
2021年06月14日
宮城県のイオンモール新利府に呼んでいただきGEMS。
仙台在住のGEMSアソシエイトはるさんに手伝ってもらって、初めてとなるショッピングモールのイベント型ワークショップでした。
選んだプログラムは『動物の自己防衛』。恐竜の時代に生きていたという架空の“最弱の生きもの”を、ティラノサウルスに食べられないぐらい強い生きものに進化させます。
強くなる方法は現実的でもファンタジーでもなんでもあり。今回も、土にもぐったり、空を飛んだり、火を吐いたりいろいろなアイディアが子どもたちから出て来ました。
そんな中、3歳の女の子が活動に参加できずにもじもじしていました。工作で使う型紙にも興味を示さず、絵を描いています。最初はお姫様のような女の子を描いていたのですが、次第に恐竜の絵を描き始めました。ここぞとばかり、お母さんが型紙を勧めますが、それには乗りません。
そこで、「娘さんが描いてる恐竜のお友達の恐竜を描いて、この子の世界にお母さんの方が入ってあげてください」と声をかけました。実際に絵を描いて、それを動かしながら話しかけると、娘さんが乗ってきて2匹の恐竜が遊びがスタート。気分が乗ってきた娘さんは、最後は型紙の工作もやって、満足気に帰っていきました。
大人が敷いたレールに子どもを乗せるのではなく、子どもの世界の方に大人が入ってそこから誘っていく方が無理がないですよね。急がば回れではないですが、子どもの興味やモチベーションに寄り添うことで、お互いにストレスなく先に進めますよ^^
生み出すっておもしろい!
2021年06月06日
少し前ですが、オランダでプログラミング教室をされているSciNethさんとのコラボイベント「はじめてのサイエンスwithオランダ~のり作りでプログラミング?~」を開催しました!
今回はお家にある粉と液体を組み合わせて、ペタッとっつくオリジナルの のりをつくるプログラム。「こんなのりにしたい」というゴールのイメージに近づけるよう、どの粉をどんな分量で組合わせよう…と試行錯誤していきます。
各家庭にある材料を使ってねという設定でやったので、コーヒーと鰹節を混ぜてみたり、粉を溶く液体にマヨネーズを使ってみたり、子どもたちの発想がすごい!なのに、全部ののりが粘着テストをクリアーしたからなおすごい!!
最後は、自分ののりを商品化するならどんな名前にする?キャッチコピーは?というところまで考えていきました。
日本とオランダから合わせて20家族にご参加いただき、とても賑やかな90分♪終わってからも子どもたちの中で思考のサイクルがぐるぐる回っていたようで、「次の日にこんなのりつくってみましたー!」という報告もいただきました。
コロナの影響で日本になかなか帰ってこられない、海外在住の日本人のお子さんたちがたくさんいます。オンラインワークショップで、そういう子たちとどんどんつながっていきたいなぁ^^
変化と生き、未来を創る
2021年04月23日
Earth Dayに合わせたラルフローレンの全社環境イベントでオンラインワークショップさせていただきました。
今年から始まったイベントの初回ゲストとして呼んでいただき、全国からエントリーした約50名のラルフローレンスタッフの皆さんとGEMS♪
地球環境について考える『たったひとつの海』を比喩に使いながら、SDGsやエシカル消費、サーキュラーエコノミーといったキーワードを紹介しました。
欧米の企業文化の中では以前からサステナビリティに関する意識が強い傾向があるので、あえてSDGsという新しいワードを使わないところが多くあります。ラルフローレンでも、
DESIGN THE CHANGE
変化と生き、未来を創る
というコンセプトのもとで様々な取り組みを行なっています。
▼詳しくはこちら
このコンセプトすごい素敵だなぁと思っていて、特に日本語を当てた翻訳者のセンスがすごいですよね!
現代は不確実で変動的なVUCAの時代と言われます。そんな変化に抗うのではなく、共に生きながら未来を創っていくー。まさにコロナの世の中で響く言葉です。
そんなことを熱く語っていたら、参加者から「社員よりも熱くコンセプトについて語ってくれて嬉しかったです!モチベーション上がりました!」と嬉しい感想が!
再生ペットボトルから作られたポロシャツ「アースポロ」もいただいて、貴重な経験しました♪
アースポロ着心地いいです
久しぶりの対面ワークショップ
2021年02月20日
事務所と同じビルにある日能研の学童「まなびわらべクラブ」で、久しぶりに子どもたちとワークショップしました!
学童スタッフのGEMSアソシエイトはっちが講師を務め、光と色のサイエンス『カラーアナライザー』を実施。学童は掲示物やら子どもたちの絵やらカラフルなものがたくさんあるので、色の観察をするにはもってこいです♪
1日のスケジュールボードに赤字で書かれた「おやつ」の文字を、「赤いフィルター通してみると消える!」と興奮する子どもたち。「おやつがなくなっちゃうから、ここが赤い世界じゃなくてよかったぁ」とふしぎな理論でホッとしていました(笑)おやつ大事だもんね。
子どもたちはこれから一週間かけて色の調査をして、来週は秘密のメッセージづくりにチャレンジします。
▼まなびわらべクラブ
明日も楽しいよ。
2020年12月26日
重い病気と闘う子どもとその家族を支援するNPOシャイン・オン!キッズの協力のもと、小児がん患者の子どもたちとオンラインワークショップをしました。
元々外部からの入室が制限されている小児がん学級ですが、このコロナ禍でさらに出入りが厳しくなり、楽しいことが少なくなっているとのこと。小学6年生の理科「水溶液の性質」で、病室内に薬品が持ち込めないため代わりの実験はできないかというご依頼でした。
そこで、GEMSの『液体の探検』と『溶解について』からアクティビティを抜粋して、見た目が似ていても水溶液の性質はそれぞれ違うことと、酸性の液体がものを溶かすことを学ぶ45分のプログラムをつくりました。
まずは、真水、砂糖水、塩水、炭酸水の中にそれぞれインクを落とし、どのように落ちていくか、広がっていくかを観察するアクティビティから。真水ではこうなったけど、塩水ではどうなると思う?炭酸水では?と1つずつ実験→観察→次の予想と進めていきます。
特に最後の炭酸水では、「わー!きれい!」と子どもたちからだけでなく先生からも思わず声が漏れ、みんなしばらく無言でインクが広がっていく様子を眺めていました。すごく距離は離れているけれど、同じものを見ている間はなんだか空間を飛び越えたような一体感があるなぁ。
 
お次は、酢の中にチョークや貝殻を入れて、泡が出たり崩れたりする様子を観察します。さらに、3日前から酢につけておいた生卵がどうなっているかをオープン!
病院の冷蔵庫や、お家であらかじめ作っておいてもらったので、子どもたちはワーキャー言いながら突いてみたり落としてみたりして酢卵を味わっていました。やっぱり現物っていいよね♪
 
最後に、今日は時間の関係でできなかったけど、まだまだ調べることはあるんだよという話をしました。
今度は自分で酢に生卵を入れて毎日観察してごらん。入れるのがゆで卵だったら結果は変わるかな?殻が溶け込んだ酢が蒸発するまで観察してごらん。どうなると思う?明日も、明後日も、まだまだ楽しいことはいっぱいあるよ、と。
終了後に先生から、楽しいことって子どもたちを奮い立たせるんですねと言っていただき、心からやってよかったと感じました。これからも院内学級へのオンラインワークショップを続けていきたいなぁ。
 
ジャパンGEMSセンターは、親団体の日本環境教育フォーラムとともに、だれひとり取り残さない環境教育を目指して寄付月間(Giving December)に参画しています。
今後もこのような活動を継続していく応援いただける場合は、下記の寄付フォームよりご支援お願いいたします。
大盛り上がりのヤクゲーム!
2020年12月21日
荒川区の多言語交流サークル多言語パークと、ブータンの子どもたちをつないでGEMSの算数ゲームで交流しました。
せっかくブータンとつなぐんだから地域性を感じられる活動にしようということで、GEMSに元々ある「カエルの池ゲーム」を「ヤクの谷ゲーム」にアレンジ(ルールは3枚目の写真参照)。
※ヤクは、ブータンなどの高地に生息する毛足の長いウシ科の動物。
 
同じゲームなのに、動物が変わるとなんかニュアンスが違う!元は池の中からカエルを捕まえていくゲームが、谷にはまったヤクを救い出すゲームになりました(笑)
でも動物が変わったからといってゲームのおもしろさは変わりません。ブータンの子も日本の子も、ヤクがヤクがと言いながら何度も親子でプレイしていました。
ちょうどワークショップ当日の朝からブータンではロックダウンが再開し、準備をする間もなく年末年始はお家で過ごすことになってしまいました。
どうせお家にいるから家族でいっぱいヤクの谷ゲームやるよ!と返っていった子どもたち。ステイホームも楽しい学びの時間にしてほしいなぁ♪
日常と学びの垣根をなくす
2020年10月23日
GEMSリーダーさんのご紹介で、東京都荒川区の地域おこし拠点としてオープンしたばかりのおぐセンターを訪れました。
ここは昔ながらの商店街にある古い八百屋さんをリノベーションした“まちのリビング”。1Fは畳の小上がりがあるカフェ&休憩場、2Fは古い梁を残したワークショップスペースになっています。
何より気に入ったのは、通りと店内にほとんど壁がないこと。街と一体となっているような空間は、商店街に来た人がふらっと入りやすい雰囲気を出しています。
GEMSセンターが目指していることの1つに、日常の中に学びを同化させるという状態があります。日本だと、「はい、もう授業始まってるから切り替えて!」と先生が言うように、日常と学びがどこか切り離されているような感覚がありますよね。学ぶときは学びのマインドや環境をセットする感じ。
GEMSが生まれたバークレーでは、日常の中に学びが溶け込んでいて、構えなくても学びに参加できるようにデザインされています。それを日本でもできないか試行錯誤していたのですが、日本の建物や貸しスペースの造りは、どこも壁がしっかりしていて、意図しないと入れないような空間になっていて難しかったのです。
でも、昔の商店の構造って通りとの間に壁を作らない。ここならふらっと立ち寄った親子がGEMSを体験していけるようなスペースがつくれるかも!とりあえず、本格オープンする11月以降に新しい形のGEMSワークショップをトライしてみたいなと考えています。
近代のではなく、伝統的な商店の形に、やりたいことのヒントを発見しました♪
おうちから世界へ
2020年10月14日
ブータンのパートナーとオンラインで意見交換。
いろいろと話をする中で、せっかくオンラインツールが発達してきているから、これまで国際交流の枠組みに乗っかれていなかった人たちに何か提供したいねという話題に。

 
例えば、幼児やスペシャルニーズ、学校に行けていない子どもたち。そういった子たちにとって、海外というのは国の外以前に、家の外、つまり自分の安心空間の外になります。
登校しないと国際交流にエントリーすることもできない、飛行機に長時間乗れない子は現地の人とふれあうことができないー。さまざまなプログラムに、暗黙の“条件”が課せられていたりします。
でも、オンラインならおうちにいながら海を越えられる。自分の世界を拡げることができる。
ブータンとのプロジェクトがどんどん動き出していきます。
自分でやるからおもしろい!
2020年10月13日

来年度からActive Scienceのプロジェクトで関わる麹町学園女子中学校・高等学校で全校講演会を行いました。

テーマは「『自分の楽しい』を自分でつくる」。感染防止のためにオンラインで各教室に配信する形でしたが、小さいアクティビティやぺちゃくちゃを取り入れつつ、聞いているだけではないように工夫しました。

その中でMI(Multiple Intelligence)の話をしたのですが、終了後に30人以上の生徒さんたちが相談にいらっしゃいました。

学習のこと、友人関係のこと、将来のこと、なんとなく不安なまま過ごしていたものを、MIというヒントを得て何か変えられるかもしれないと思ったみたい。

昼休みの1時間まるっと生徒さんたちと話して終わりました。少しでも響くところがあったなら嬉しいなぁ^^

★日能研「8つの知能(MI)で自分の可能性を見つめ直す」